私生活、およびドラッグ禍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 15:04 UTC 版)
「デイヴ・ガーン」の記事における「私生活、およびドラッグ禍」の解説
デイヴの私生活はデペッシュ・モード内では最も派手だったことがある。デイヴは3度結婚し、2度離婚。今は3番目の妻と生活している。そして何より深刻だったのはロサンゼルスで生活していた頃のドラッグにまつわる一連の事件である。 デイヴのドラッグ癖は十代のころまで遡る。デペッシュ・モード活動後もバンド内では半ば黙認されていたが、中毒が酷くなったのは丁度『ソングス・オブ・フェイス・アンド・デヴォーション』の頃である。この頃にはデイヴは自らを「ロックンロールスター」であると認識し、ツアーでは常に取り巻きとドラッグの売人に囲まれていた。思考も異常をきたしており、かのカート・コバーンの自殺に際しては「自殺のアイディアを盗まれた」と考えたほどであった。ツアー終了、そしてデイヴの友人でもあったアラン・ワイルダーがデペッシュ・モードを脱退した後、事態はさらに悪化、デイヴは狂言自殺を試みる。やがて一度は更生施設に入るものの、この時は単に中毒症状を軽くするためのもの程度に考えていた。 やがて二度目の離婚、強盗被害などを経て、再度更生施設へ入り退所までこぎつけるも、直後に電話で母親から「またドラッグを繰り返すに決まっている」と言われたことにショックを受け、ホテルのバスルームでヘロインとコカインの混合物(スピードボール)を大量に打った後、手首を切って自殺を図った。もし友人がデイヴの身を案じて探しに来なければ、彼は確実に死んでいたであろう。実際、救急車の中でデイヴの心臓は二分間止まり、彼は臨死体験をしている。ドラッグの大量摂取と心停止の影響が心配されたが、幸いにも後遺症は無かった。しかしその代わりに待っていたのはドラッグ摂取による逮捕状であった。デイヴはこれに素直に従い、裁判所のリハビリ命令にも応じた。 適切な治療とリハビリの結果、今のデイヴは見違えるほど健康体になっている。周囲やファンからの励ましと、なにより彼を尊敬する息子ジャック(亡き養父の名前から引用し名づけた、最初の妻との息子)、後に3番目の妻となったジェニファーの存在が彼を立ち直らせたと言ってもいいだろう。 デイヴはジェニファーと共にロサンゼルスを離れ、現在はニューヨークに暮らしている。ジェニファーには息子ジミーがおり(ジェニファーとの結婚後、正式に実子として迎え入れている)、またジェニファーとの間には娘ステラ・ローズが生まれている。特にステラ・ローズについては初めての娘ということもあり、溺愛している模様である。
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