詩の内容
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/03 05:32 UTC 版)
『水の精』では、溺れた者の魂を逆さにしたティーカップの中に捕えてしまういたずら好きの水の妖精について、4つの部分に分けて語られる。 水の妖精が湖畔に立つポプラの樹の上に座り、月に向かって歌いながら緑色の外套と赤色の靴を編んでいる。まもなく彼の結婚式があるのだ。 母と娘がおり、母は娘に自分が見た夢の話をする。夢の中では娘に「泡立つ水のように渦を巻く」白色のローブを着せ、首には「深い苦悩を隠した」真珠を巻いたのだという。彼女はこの夢が虫の知らせであると感じ、湖へ行ってはならないと娘に注意する。母の忠告にもかかわらず、娘はまるで憑りつかれたかのように湖へ洗濯をしに出掛けて行き、そこで溺れてしまう。1着目の衣類を浸けようと水へ手を伸ばした瞬間、彼女が腰かけていた橋が崩れ落ちたのである。水に飲まれた彼女はそこに住む意地悪い水の妖精に攫われてしまう。 娘を水中の自らの居城に連れ去った妖精は、黒いザリガニたちを自らの付添人、魚たちを新婦の付添人として彼女と結婚する。最初の子どもを授かると攫われた妻はその赤子に子守歌を歌うが、これを聞いた妖精は激怒する。彼女は夫をなだめようとし、また一度だけ母に会いに陸へ上がりたいと乞い願う。妖精は3つの条件の下、外出を許可した。まず、相手がたとえ母親であっても一度も抱擁を交わしてはならない。次に赤ん坊は人質として残していかなくてはならない。そして、晩祷を告げる鐘の音の時刻までに戻らなくてはならないというものである。 母娘の再会は非常に悲しいながらも愛に満ちたものとなる。陽が落ちると母は取り乱して娘を離そうとせず、鐘が鳴っても出て行くことを許さない。水の精は頭に血が上って湖を後にすると、扉を叩きつけながら娘に自分と共に来るように命じる。夕飯の用意が必要だというその声に、母親はここから立ち去り、夕飯になら湖の中にあるものを何でも食べればいい、と告げる。再び戸を叩いた妖精は、寝床の用意が必要だという。再び母親がそのままにしておけ、と告げる。続いて子どもが腹を空かせて泣いていると対抗する妖精に対し、母親は子どもを自分たちのもとへ連れてくるようにと告げる。激昂した妖精が湖へ引き返すと、嵐が吹き付ける心を突き刺すような甲高い音が聞こえる。嵐の終わりに大きな衝撃音が響き、母娘は不安を掻き立てられる。戸を開けた母は戸口に広がる血だまりの中に、身体のない小さな頭部と頭部のない小さな身体が横たわっているのを目にするのであった。
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詩の内容
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/22 03:03 UTC 版)
ロシア語の原詩は韻を踏んだ詩ではなく、韻律はおもに強弱4歩格でできている。 原詩と日本語訳は次の通り。日本語訳はGFDLで、改訳をするときにはノートにそのむねを追記してください。 Над седой равниной моря ветер тучи собирает. Между тучами и морем гордо реет Буревестник, черной молнии подобный.То крылом волны касаясь, то стрелой взмывая к тучам, он кричит, и - тучи слышат радость в смелом крике птицы. В этом крике - жажда бури! Силу гнева, пламя страсти и уверенность в победе слышат тучи в этом крике. Чайки стонут перед бурей, - стонут, мечутся над морем и на дно его готовы спрятать ужас свой пред бурей. И гагары тоже стонут, - им, гагарам, недоступно наслажденье битвой жизни: гром ударов их пугает. Глупый пингвин робко прячет тело жирное в утесах... Только гордый Буревестник реет смело и свободно над седым от пены морем! Все мрачней и ниже тучи опускаются над морем, и поют, и рвутся волны к высоте навстречу грому. Гром грохочет. В пене гнева стонут волны, с ветром споря. Вот охватывает ветер стаи волн объятьем крепким и бросает их с размаху в дикой злобе на утесы, разбивая в пыль и брызги изумрудные громады. Буревестник с криком реет, черной молнии подобный, как стрела пронзает тучи, пену волн крылом срывает Вот он носится, как демон, - гордый, черный демон бури, - и смеется, и рыдает... Он над тучами смеется, он от радости рыдает! В гневе грома, - чуткий демон, - он давно усталость слышит, он уверен, что не скроют тучи солнца, - нет, не скроют! Ветер воет... Гром грохочет... Синим пламенем пылают стаи туч над бездной моря. Море ловит стрелы молний и в своей пучине гасит. Точно огненные змеи, вьются в море, исчезая, отраженья этих молний. - Буря! Скоро грянет буря! Это смелый Буревестник гордо реет между молний над ревущим гневно морем; то кричит пророк победы: - Пусть сильнее грянет буря!.. 海の灰色の平面を、風が風雲を集める。雲と海の間を、海燕が誇らしく飛ぶ、黒い稲妻のひらめきのように。 波頭は翼に当り、矢が雲を射るように、海燕は鋭く鳴いて、雲はこの鳥の誇らしい鳴き声を聞いて喜ぶ。 その鳴き声の中に、嵐の快楽が!怒りの力、熱烈に燃えさかる炎、勝利の確信を、雲はその鳴き声に聞く。 カモメは嵐の前に鳴き、悲しく鳴き、海の上を飛び、恐ろしさを隠そうとする。 海へ飛び込む鳥も鳴いて、彼らは性格の喜びに達することができない。稲妻の音が彼らを驚かすからだ。 馬鹿なペンギンは弱者で、岩の陰にその羽を隠す… ただ海燕のみが灰色の海の上を、勇敢に、自由に飛び回る! 雲はさらに暗くなり、低くなり、海に落ち、波頭は歌い、砕け、嵐を迎える。 嵐はうなる。波は怒りに震えてうなり、風と争う。見よ、風は波をつかまえて、力強く抱き、一息に岩にたたきつけて、エメラルド色のものを水玉と霧にしてしまう。 海燕は一鳴きして舞い上がり、それは黒い稲妻の一鳴きで、まるで矢が雲を貫き、翼の先で波を飛び散らすようだ。 彼は飛び回る、鬼のように。嵐の誇り高い、黒い鬼のように、彼は笑い、叫ぶ。彼は雲の上で笑い、喜びで叫ぶ。 怒りの泡沫の中で、この利口な鬼は、長い間経験した疲れを持ち、雲は太陽を負かすことはないと知っている。そうだ、太陽は勝利する! 風はうなり…嵐は雄たけぶ… 青い炎が雲を焼いて、海の深淵に追いやるように、海は稲妻の矢を捕らえて、それを海の底に投げる。火の蛇をこの雷に映して、消してしまう。 ―嵐だ。間もなく嵐が来るぞ! 勇敢な海燕は、稲妻と海の怒りの間を飛んで、いまは勝利の予言者として叫んでいる。 ―嵐が全ての怒りをさらけ出すように!
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