舞い
舞
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/14 05:14 UTC 版)
舞(まい)とは、日本舞踊のうちメロディに合わせた旋回運動を主としたもの[1]。
本来、踊りとは異なる性格のもので、舞が旋回を要素とするのに対し、踊りは跳躍を要素とするものをいう[2]。また、舞は個人的・芸術的な要素を古くから強くもっていたのに対し、踊りは群舞または乱舞といった集団的形態をとりむしろ生活的な要素を強くもつものだった[2]。明治以前には、踊りとは明確に区別されていたが、ダンスの和訳として舞踊という言葉ができ、区別が意識されなくなった[注釈 1]。
解説
古典的な神楽に大陸からの渡来芸が加わったものとされ、民衆の中から生まれた踊りに較べて専門的技能を要するものである。ゆえに世襲的に伝えられてきたものが多いが、明治維新後は家禄を失ったことにより多くは絶えてしまい、伝統芸能としては能楽の要素として残される程度である。しかし多くの民俗芸能(郷土芸能)が重要無形民俗文化財に指定されているほか、その伝統を引き継ぐものは多々あり、面影をしのぶことができる。
なお室町時代から江戸時代の初期にかけては、舞(まい)といえば幸若舞を指すことが多かった[3]。
舞楽
舞楽とは、舞を伴った雅楽を指している。日本の舞楽は唐楽・林邑楽・度羅楽・高麗楽・新羅楽・百済楽といった、中国を中心とした広い範囲の種種雑多な諸楽を楽舞群としてまとめたもので、日本に伝来したのは欽明天皇の時代から推古天皇の時代にかけてと考えられる[4]。現代でも演じられているが、中国・朝鮮で整理された形で日本に伝来したため、元となったものよりも昇華した部分もある。舞楽は演目に合わせて舞楽面と呼ばれる仮面をつけて踊る。
以下は、重要無形民俗文化財に指定されている舞楽であり、口承などでは平安時代からの歴史をもつとされるものが多い。
重要無形民俗文化財指定の「舞」
以下に、重要無形民俗文化財に指定されている舞を掲げる。口承では、いずれも室町時代以前からの歴史をもつものばかりである。
さまざまな舞
脚注
注釈
出典
参考文献
- 池田弥三郎 『芸能』〈『民俗民芸双書』〉 岩崎美術社、1968年4月
- 中村保雄 『仮面と信仰』〈新潮選書〉新潮社、1993年。ISBN 4106004364。
- 国指定文化財データベース
舞い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 09:36 UTC 版)
阿曇磯良の伝説をもとにした舞として、志賀海神社国土祭の磯良の舞、奈良春日大社の春日若宮おん祭の細男(せいのう、ほそお、ほそおのこ)の舞などがある。春日大社のそれは、筑紫の浜で老人から「細男の舞をすれば、磯良が出てきて干珠・満珠を授ける」と聞いた神功皇后が舞わせたところ、貝殻のついた醜い顔を白布で隠した磯良が現れたという物語を表現したもので、白布の覆面姿の男たちが舞う。細男は、平安期の記録に「宮廷の神楽に人長(舞人の長)の舞いのあと、酒一巡して才の男(才男)の態がある」と次第書きがあり、この才の男から転じた言葉で、滑稽な物真似のような猿楽の一種であろうと推測されている。『風姿花伝』では、天の岩戸に隠れた天照大神を誘いだすために神楽に合わせて行なった滑稽な演技「せいのう」を猿楽の起源のひとつとして挙げている。 また、大分県中津市の古要神社には、操り人形による細男の舞があり、同様に白布で顔を隠した磯良の人形が使われる。同様のものは、福岡県吉富町の八幡古表神社にも伝わる。
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「舞い」の例文・使い方・用例・文例
- その鳥は羽をばたつかせないで空高く舞い上がる
- おじを見舞いに病院に行った
- 一陣の風が落ち葉を舞い上がらせた
- 凧が青空に舞い上がった
- 彼女にお見舞いのカードを書こう
- 事故の知らせが突然私に舞い込んだ
- そのトラックが通過するとたくさんのほこりが舞い上がった
- 彼は入院中のおじを見舞いに行った
- 風で葉が舞い落ちてきた
- 彼の振る舞いは物活論者らしくない。
- 自己顕示をしたがる振る舞いは小さな子供にはごく普通のことだ。
- カラスが1羽舞い降りて、何か光っているものをひっつかんだ。
- 家庭内での振る舞い
- 彼のお見舞いは慰めになったというよりは、むしろ私を疲れ果てさせた。
- 彼はその勇ましい振る舞いで称賛されている。
- 女装家の立ち居振る舞いはときに女性よりも美しい。
- 彼の反抗的な振る舞いは両親を立腹させた。
- まったく下品な振る舞い
- 私たちは彼らの極悪な振る舞いをやめさせようとした。
- 私たちは彼女の気まぐれな振る舞いにうんざりしている。
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