入院
入院
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/14 15:21 UTC 版)
第一期 - 絶対臥褥(がじょく)期:約1週間。患者を個室に隔離し、食事・洗面・排泄など基本的な生活行動以外の活動をさせずにベッドに横たわる。この際に以前から抱き続けてきた不安が強く頭をもたげ、煩悶、葛藤に苦しむが2,3日を経て心身が安静の状態に入り、孤独な状態に置かれようと極限状態には立ち至らないことを悟る。5日くらい過ぎたころには、蓄えられたエネルギーと解放された不安状態と抑えられていた「生の欲望」が一体となり、日常生活に早く復したいという心境に至る。 第二期 - 軽作業期:外界に触れさせ軽作業をさせたりする。臥褥期に起こった「生の欲望」をそのまま日常生活における作業に移し替えようとするもので、エネルギーを全部出しきらずに抑制させながらやや欲求不満の状態にしておくのが特徴。そのため、重い作業はさせず、他人との対話も制限し、庭の観察や簡単な身体運動など静かな生活を行う。この時期から主治医との「個人面談」と「日記指導」も行う。 第三期 - 作業期:睡眠時間以外はほとんど何かの活動をしているという生活にする。台所仕事、配膳、拭き掃除などを行う。また、スポーツ、数人が集ってのゲーム、レクリエーション活動などを行う。通常この時期には逃避的欲望と、不安・葛藤があっても積極的に人と接し、生活をよくしたいという向上的欲求と2つの欲望の相克に直面するが、後者の欲望を生かしていけるよう設定することを骨子とする。この時期は1週間以上続き、その間に「生の欲望」を生かして生活することが習慣づけられ、知らぬ間に不安や葛藤が存在しても、以前とは違った健康な日常生活が維持できる態度が形成される。現代では適時休憩をとるように指導するところもある。 第四期 - 社会生活準備期:日常生活に戻れるよう社会生活の準備に当てられる。具体的には、病院から学校や会社へ通うなどする。 上記の課程を40日~3ヶ月程度行う。
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入院
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 13:16 UTC 版)
入院施設のある病院の場合、開放病棟と閉鎖病棟の2種類がある。可能な限り開放処遇とするが、症状が重く自殺等の自傷行為や他者を傷つける行為(自傷他害という)の危険が切迫している場合などで精神保健指定医の診察の結果、閉鎖処遇が必要と判断した場合、患者の保護および治療のため、精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)に従った手続きを行い閉鎖処遇をとることがある。なお閉鎖病棟では、入院患者のプライバシーや人権は軽視される場合もある。 入院施設は急性期治療病棟と療養型病床群に分けられる。急性期治療病棟は、精神疾患において急性期と慢性期では求められる医療の質・量が全く異なることから、急性期において重点的なチーム治療を行い早期の退院、社会復帰を行うことを可能にするため、1998年4月の診療報酬改定の際に創設された制度である。療養型病床群に比べて看護スタッフの割合を多くとること、入院期間が平均3ヵ月以内であることなどが義務付けられ、そのかわり診療報酬が高く設定されているシステムである。 入院中は、精神科医、看護師、公認心理師、理学療法士、作業療法士、音楽療法士、保健師、薬剤師、精神保健福祉士、社会福祉士、栄養士、管理栄養士などによるチーム医療が行われ、カンファレンスを行いスタッフ間での意見の交換が頻回に行われるべきである。また薬物療法や身体拘束にあたって根拠に基づく医療が行われることが望まれている。 旧・総合病院も含む、精神保健福祉法に基づく精神科病床への入院には、大きく任意入院と非自発入院がある。このうち任意入院は自らの意志に基づいた入院で、可能な限り任意入院を行うべきであると同法第22条の3に定められている。 非自発入院の判断基準(日本精神科救急学会ガイドライン) 精神保健福祉法が規定する精神障害と診断される。 上記の精神障害のために判断能力が著しく低下した病態にある(精神病状態,重症の躁状態またはうつ状態,せん妄状態など)。 この病態のために,社会生活上,自他に不利益となる事態が生じている。 医学的介入なしには,この事態が遷延ないし悪化する可能性が高い。 医学的介入によって,この事態の改善が期待される。 入院治療以外に医学的な介入の手段がない。 入院治療についてインフォームドコンセントが成立しない。 精神科への入院自発入院 - 任意入院 非自発入院措置入院 / 緊急措置入院 医療保護入院 / 応急入院 しかし、精神疾患に罹患した患者の場合、自らが病気に罹患していることや治療が必要であることを理解しない場合も多い。その際、精神保健指定医が診察した上で、医療及び保護が必要であると認めた場合は、保護者の同意を得て医療保護入院(本人の意志によらない入院)を行うことができる。 措置入院は、自傷他害(自らや他者を傷つけること)のおそれがある場合、主に警察官から保健所への通報により保健所が手配した精神保健指定医2名の鑑定を経て行われる。入院形態には他に応急入院、緊急措置入院がある。なお、「患者の移送に黄色い救急車(もしくは緑の救急車)が使われる」という話は嘘(都市伝説)である。 なお、触法精神障害者向けには、医療観察法に定められている鑑定入院、指定入院医療機関での入院がある。 また一部病院では一般疾患病棟での入院治療を行っているが、医療法第十条第三項の規定に反するという見解もある。こうした入院治療は精神保健福祉法に基づくものではないため当然強制力は発生しない。
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入院
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 04:51 UTC 版)
「ジューン&ジェニファー・ギボンズ」の記事における「入院」の解説
十代後半になると、ジューンとジェニファーはドラッグや酒に手を出し始めた。1981年、二人はヴァンダリズムや万引き、放火など数々の犯罪に関わるようになり、やがて精神に障害のある犯罪者を収容するブロードモア高度保安病院へ送致された。二人はMental Health Act 1983に基づいて無期限収容を宣告され 、ブロードモア高度保安病院に11年間収容された。後にジューンは、この長期間の措置は自分たちの意図的な無口のせいだったとして、次のように述懐した。「少年犯罪者の収監は2年間です。(中略)私たちは無口だったせいで12年間も酷い目に遭いました。(中略)私たちは真実、希望を失いました。私は女王に手紙を書いて、私たちをここから出してくださいとお願いしました。それでも私たちは、閉じ込められたままでした」 二人は、高容量の抗精神病薬を投与されると、集中力を失うことに気付いた。ジェニファーは遅発性ジスキネジア(不随意の反復運動を引き起こす神経障害)を発症した。投薬量は、ジューンとジェニファーが1980年に始めた日記をつけ続けられる程度に調整された。その後、二人は病院内の合唱団に参加できるようになったが、その一方で、創作活動への興味はほとんど失われた。 [要ページ番号] サンデー・タイムズの記者マージョリー・ウォレス(en:Marjorie Wallace)が報道したことで、ジューンとジェニファーの収容措置に対する批判が高まった。ウォレスは後に彼女らについて『The Silent Twins』という本を著し、1986年にPrentice Hallから出版した。
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入院
「入院」の例文・使い方・用例・文例
- 彼らは全員入院した
- 彼が入院している間,代役をするように私は頼まれた
- 入院する
- 入院している
- 私たちは彼女をすぐに入院させなければならない
- 彼女は脚の骨折でひと月入院した
- 人もの人が入院した
- 母は父が入院する準備をしている
- 彼女は3か月入院したあとで仕事に復帰した
- 彼は入院中の教師の代理を務めた
- 彼は入院中のおじを見舞いに行った
- 山田議員が夜、都内の病院に入院した
- 長引く入院で、選手の技量は後戻りしてしまった。
- 彼は肺炎をおこして再入院した。
- 非入院の高齢者の数は増加している。
- 入院患者83名に対応できるベッドがある。
- もし入院中の創業社長が亡くなったら、A社の株価は暴落する可能性がある。
- 彼女は手術の前1ヶ月間入院していた。
- 私が入院していたときにお見舞いに来てくれるなんて、とても親切ですね。
- 妻は月曜日に退院したのですが、本来であればあと2、3日入院しなければなりませんでした。
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