じ‐うた〔ヂ‐〕【地歌/地唄】
じ‐うた〔ヂ‐〕【地歌】
地歌
名称: | 地歌 |
ふりがな: | じうた |
芸能工芸区分: | 芸能 |
種別: | 音楽 |
認定区分: | 各個認定 |
指定年月日: | 2009.09.02(平成21.09.02) |
解除年月日: | |
指定要件: | |
備考: | |
解説文: | 地歌は,地唄とも表記され,室町時代末期頃から始まった三絃(三味線)の流行とともに,職業音楽家によって京阪地方で発達した三味線歌曲であり,17世紀中頃に形式が整えられ,箏曲とも密接に関わって継承されてきた。 その内容は,現在も伝承されている三味線歌曲としては最古のものとされる三味線組歌【くみうた】をはじめ,歌【うた】もの,語【かた】りもの,滑稽な内容の作【さく】もの,器楽的合奏を主とする手事【てごと】ものなど,多種多様で,芸術上特に価値があるばかりでなく,音楽史的にも重要な地位を占めるものである。 |
地歌
地歌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 19:42 UTC 版)
近世邦楽・地歌の「雪」は18世紀後半に大阪で活躍した盲人音楽家、峰崎勾当作曲になる曲。地歌の中の「端歌物」に属する。ソセキという尼になった女性が、若い頃芸妓であった頃の恋を述懐するという内容で、冒頭、今は出家して清い境地にいることを「花も雪も払えば清き袂(たもと)かな」という文句で始まる。その中の「雪」を曲名としたもの。箏、胡弓、尺八の手付も行なわれていて、三曲合奏で行なわれることもある。また、のちに舞が振り付けられ、地唄舞としてもよく演じられる。その情緒纏綿とした曲調が、いかにも上方らしさを漂わせていることもあり、伝統芸能番組におけるアナウンサーを含む標準語圏で曲名の「雪」が発音される場合でも例外的に「ゆ」を高くする京阪式アクセントで発音される。曲の途中に、夜に響く鐘の音をあらわした三味線の合の手があり、雪を表現しているわけではないが、これが大変に美しく、その旋律断片は劇場三味線音楽にも取り入れられ、劇中、雪の場面を表す事にしばしば使われる(新内節・「蘭蝶」の雪の場面など)。また上方落語「立ち切れ線香」などのはめものにも使われている。注意すべきは、この曲をはじめ、地唄舞として有名な他の作品においても、本来は純粋に音楽作品として作られたものであり、後世になって舞の振り付けが行われたという点で、その意味では歌舞伎舞踊とはまったく立場を異にするということである。
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