一中節(いっちゅうぶし)浄瑠璃(じょうるり)
一中節浄瑠璃
<いっちぶしじょうるり>
区分
重要無形文化財
保持者
梅津 ふじ
<うめづ ふじ>
(芸名 宇治 紫文)
<うじ しぶん>
(東京都)
解説
一中節は、都太夫一中が元禄・宝永年間(1688~1710)に京都において語り始めた浄瑠璃で、先行諸浄瑠璃の妙所をとりいれて大成したもので、その曲風は優雅な風格を持ち、常磐津節、富本節、清元節、新内節等の諸浄瑠璃の母体となった。はじめは歌舞伎にも出勤していたが、その系統から出た豊後節系統の諸浄瑠璃に押され、劇場音楽から素浄瑠璃専門の芸となった。京都では比較的早くに廃れ、主に江戸で伝承されてきた。一中節浄瑠璃は、温雅な節回しと発声による繊細な情感の語りを特色とする。
一中節浄瑠璃
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