真桑人形浄瑠璃
名称: | 真桑人形浄瑠璃 |
ふりがな: | まくわにんぎょうじょうるり |
種別1: | 民俗芸能 |
保護団体名: | 真桑文楽保存会 |
指定年月日: | 1984.01.19(昭和59.01.19) |
都道府県(列記): | 岐阜県 |
市区町村(列記): | 本巣郡真正町上真桑字本郷 |
代表都道府県: | 岐阜県 |
備考: | |
解説文: | この人形芝居はいわゆる三人遣いの人形浄瑠璃であるが、文楽の影響を受ける前からこれが行われていたことを示す伝承があり、文献にのみ名を残すカシラを現に所蔵し、文楽ほか他の地域では上演できなくなった外題を有し、さらに野外の舞台(専用舞台)で上演してきていることから演技演出に大振りなところがあるなど、人形芝居の変遷を知る上で貴重であり地方的特色もある。 真桑は、岐阜市の西方約八キロの地にあり、かつては真桑瓜の名産地であった。人形はここの物部神社の春の例祭に境内の専用舞台(重要有形民俗文化財、昭和五十年九月指定)で奉納上演されてきている。 この人形芝居は、当地方の灌漑用水に功労のあった福田源七郎(元禄五年歿)の亡魂を弔うために「義民源七郎」を演じたのに始まると伝えられており、所蔵のカシラ七十七体の多くは文楽のものとは異なるに淡路系の鉄砲ざし遣いのもので、中には竹本豊竹【たけもととよたけ】浄瑠璃譜などに名を残すのみで他にはない六部【ろくぶ】・内匠【たくみ】などのカシラが含まれている。 祭り当日は、午前中神事が執り行われ、午後、間口七間、奥行き五間の人形舞台(木造瓦葺、明治五年創建)にて、最初に「三番叟」を演じて後数番の外題が上演される。「絵本太功記」、「伽羅先代萩【めいぼくせんだいはぎ】」、「奥州安達原」の人気曲をはじめ多くの伝承演目があるが、中には「日吉丸稚児桜(五郎助住家の段)」、「蓮如上人一代記(嫁おどしの段)」など文楽をはじめ他の地の三人遣い人形浄瑠璃では既に演じられなくなった貴重なものも含まれている。人形の動きは歌舞伎的な大振りなところがあり、独特な演出を見せる場もある。浄瑠璃の語り手は伝統的に地元の人達が勤めている。 |
真桑人形浄瑠璃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 05:04 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動真桑人形浄瑠璃(まくわにんぎょうじょうるり)は、岐阜県本巣市上真桑に伝わる重要無形民俗文化財の人形浄瑠璃。真桑文楽とも。継承団体は真桑文楽保存会。
元禄年間に真桑用水の開発に尽力した福田源七郎の遺徳をたたえて氏神である物部神社の祭礼に合わせて上演したのが始まりといわれる。祭礼日は春分の日およびその前日。300年の歴史を誇る人形芝居であり、『伽羅先代萩』、『絵本太功記』、『傾城阿波の鳴門』『奥州安達原』、『日吉丸稚児桜』、『蓮如上人一代記』や『真桑誉義農源七郎』をはじめレパートリーは約20ある。もとは一人で人形を操作する一人遣いであったが、後に大阪文楽の影響を受けて三人遣いとなった。所蔵する人形のかしらは大阪文楽においても名前しか残っていない古い物が含まれる。なお、上演会場の「真桑の人形舞台」は重要有形民俗文化財である。伝統継承のため本巣市立真桑小学校や本巣市立真正中学校などで人形浄瑠璃を演じる取り組みがなされている。
関連項目
外部リンク
座標: 北緯35度26分46.95秒 東経136度39分47.19秒 / 北緯35.4463750度 東経136.6631083度
真桑人形浄瑠璃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/15 09:07 UTC 版)
岐阜県本巣市。物部神社で奉納上演される。保護団体名:真桑文楽保存会。演目は「蓮如上人一代記」など。上演会場の「真桑の人形舞台」は重要有形民俗文化財である。
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