ときわず‐ぶし〔ときはづ‐〕【▽常×磐津節】
常磐津節
名称: | 常磐津節 |
ふりがな: | ときわずぶし |
芸能工芸区分: | 芸能 |
種別: | 音楽 |
認定区分: | 総合認定 |
指定年月日: | 1981.04.20(昭和56.04.20) |
解除年月日: | |
指定要件: | 常磐津節保存会の会員が立語り、立三味線を演奏するものであること。 |
備考: | |
解説文: | 常磐津節は浄瑠璃の一流派で、元文四年(一七三九)宮古路豊後掾【みやこじぶんごのじよう】の語る浄瑠璃が風紀を乱すとの理由で弾圧されたので、その高弟宮古路文字【もじ】太夫が延享四年(一七四七)に常磐津文字太夫と改名し、一派を開いたときより始まる。以後、歌舞伎音楽として発達し、以後、太夫・三味線のいずれにも後継者に優れた人を得、時代時代の好尚に適合する曲風が作られ、音楽として洗錬され今日に至っている。 常磐津節は豊後節系浄瑠璃の中では最も硬派な浄瑠璃で、重厚な時代物に優れ、他に比して「ことば」の部分が多い。また「間【ま】」がしっかりしており、舞踊に最も適した曲節で作曲されている。もともと歌舞伎の出語りを第一義として発達してきたが、後には歌舞伎、舞踊を離れて独立した音楽としても演奏されている。 常磐津節は我が国の芸能史上重要な地位を占めるとともに、日本音楽の中で芸術上高度な価値を有する。 常磐津節は歌舞伎、舞踊において、それぞれ演目によっては必要な音楽として演奏されており、またこれらを離れて独立した音楽としての常磐津節も広く演奏されている。これらの演奏者の中から常磐津節保存会会員選定基準により会員を選定し、これらの会員により常磐津節保存会が結成された。この常磐津節保存会会員を重要無形文化財(総合指定)常磐津節の保持者として認定するものである。 |
常磐津節
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/22 10:25 UTC 版)
常磐津節(ときわづぶし)は、三味線音楽の一種。浄瑠璃を語る太夫と、三味線弾きで構成される[1]。流派として常磐津と呼称される場合と、伝統芸能の1ジャンルとして常磐津(常磐津節)と呼称される場合があるが、一般的には同義として用いられている。また、芸能としての常磐津節は重要無形文化財に指定されている。
- ^ 「常磐津節」国立劇場歌舞伎情報サイト
- ^ 『日本音楽の歴史』吉川英史著、1965年、270頁、ISBN 4-422-70003-0
- ^ 『日本舞踊ハンドブック』藤田洋著、2001年、50・51頁、ISBN 4-385-41046-1
- ^ 「常磐津節」歌舞伎用語案内
- ^ 『常磐津節の基礎的研究』安田文吉著、1992年、35頁、ISBN 4-87088-529-8 C3395
- ^ 『歌舞伎ハンドブック』藤田洋著、2000年、249頁、ISBN 4-385-41039-9
- ^ 国立国会図書館の蔵書から 今月の一冊『踊獨稽古』北斎の描いた踊りの教本川本勉、国立国会図書館月報646号 2015.1
- ^ 「国指定文化財等データベース」文化庁
- ^ 竹内有一『常磐津節の伝承―現行曲調査一覧―』webコンテンツ
- ^ 九世常磐津文字太夫監修・竹内有一編著『常磐津節演奏者名鑑』(常磐津節保存会、文化庁補助事業)第1巻(2012年)~第7巻(2018年)
- ^ 『常磐津節演奏者名鑑』竹内有一編、2012年、11頁
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