おお‐ぎり〔おほ‐〕【大切(り)】
読み方:おおぎり
㋑江戸時代の歌舞伎で、二番目狂言(世話物)の最終幕。幕末以後の歌舞伎では、二番目狂言のあとにつける一幕物。切(きり)狂言。
たい‐せち【大▽切】
たい‐せつ【大切】
読み方:たいせつ
1 もっとも必要であり、重んじられるさま。重要であるさま。「—な条件」「—な書類」
2 丁寧に扱って、大事にするさま。「本を—にする」「命を—にする」
3 急を要するさま。
[派生] たいせつさ[名]
[用法] 大切・大事——「大切な(大事な)会議」「大切に(大事に)している着物」のように、必要で重んずべきさまの意では相通じて用いられる。◇また、「水を大切(大事)に使う」「友情を大切(大事)にする」のように、かけがえのないものとして心を配り、丁寧に扱うさまの意の場合も両語とも使える。◇「おからだを大切に」「どうぞ、お大事に」などは、ともに日常語ではあるが、「大事」のほうがよりくだけた感じがある。◇「任務の大切さを知る」などでは、「大切」が優勢である。◇「大事」には、根本的な事柄の意もある。「国家の大事」「大事を決行する」◇類似の語の「重要」は、物事・事柄の根本・中心にかかわって重んずべきであるさまを表し、「大切」「大事」よりも文章語的である。「歴史上重要な事件」「重要参考人」
大切
大切
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/13 06:38 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動大切(おおぎり)
- 歌舞伎で、一日の興行の最終幕最後の場面。一幕ごとの最後の場を切(きり)と呼ぶことに対応する。江戸時代後期までは二番目狂言世話物の最終幕を指したが、幕末になって二番目狂言のあとに一幕物がつけられるようになるとこれを指すようになった。このため両者を区別して、前者のことを二番目大切(にばんめ おおぎり)、後者のことを切狂言(きりきょうげん)と言分けることもある。なおこれを「狂言」とはいっても、その内容としては舞踊劇や所作事が多いのが切狂言の特徴だった。
- 上記が転じて、演芸などの興行における最後の演目。ただし後代になると「切る」では縁起が悪いということで佳字が当て字された →「大喜利」の項を参照。
大切り(おおぎり)
- 大きく切り分けた魚・肉・野菜、またそう切ること。大きさや形状によってはぶつ切り(ぶつぎり)・角切り(かくぎり)などともいう →「食材の切り方一覧」の項を参照。
大切(たいせつ・たいせち)
- 重要または急を要することやもの。「大いに迫る」「切迫する」を語源とする和製漢語で、当初の意味は「急を要する」、後にこれが転じて「重要な」、さらにそこから派生して「愛しい」。
- 日本のバンド・Funky Monkey Babys が2005年に発表した曲 →『大切 (FUNKY MONKEY BABYSの曲)』の項を参照。
関連項目
参考文献・外部リンク
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「大切」の例文・使い方・用例・文例
- 正々堂々と戦うことの方が相手を負かすことより大切だ
- 彼の到着がたまたま大切な会議と重なって,彼を出迎えに行けなかった
- 彼女は自分にとって大切なものをすべて失ってしまった
- その指導者は基本の大切さを部員にたたき込もうとした
- 彼は毎日の練習の大切さを強調した
- 友情が大切であることはみんなが知っている
- 愛ほど大切なものはないと私は堅く信じています
- 外国に行ったらその国の慣習に従うことが大切だ
- 人前で率直な意見を述べることができるということが大切だ
- 彼にとってお金が何より大切なのだ
- 大切なのは今ここを生きることだ
- 私にとってお金は大切なものではない
- この国際化の時代に英語を勉強することは大切だ
- 大切なのは皆がお互いに信頼しあうことだ
- 父は私に仕事の大切さを銘記させた
- 私にとって金銭は愛ほど大切ではない
- あなたが幸せなら他に何も大切なものはない
- ボブはよく「お金が一番大切だ」と言っている
- ここでは柔軟性ほど大切なものはない
- 彼は自分の体を大切にしなかった
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