縁起とは?

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えん‐ぎ【縁起】

《「因縁生起」の略》

吉凶前触れ兆し前兆。「縁起がよい

物事起こり起源由来

社寺宝物などの起源沿革由来また、それを記した書画の類。「信貴山(しぎさん)縁起絵巻

仏語因縁によって万物が生じ起こること。


いん‐ぎ【縁起】

〔名〕 「えんぎ(縁起)」の変化した語。

滑稽本七偏人(1857‐63)初「いんぎのわりい事を言やアがる」


えん‐ぎ【縁起】

〔名〕

① (━する) (梵 pratītya-samutpāda訳語仏語因縁によってあらゆる事象が、仮にそのようなものとして生起していること。

正法眼蔵123153行持上「縁起は行持なり、行持は縁起せざるがゆゑに」〔大毘婆沙論二三

② (━する) (梵 nidāna (尼陀那)の訳語十二部経一つ。仏の説法由来縁由明かしたもの。転じて、事物の起こる因由起源沿革由来また、由来すること。

万葉(8C後)一九・四二九二・左注「徒録年月所処縁起者」〔大智度論三三

社寺仏像宝物などの由来、または霊験などの伝説また、それを記した文書

大安寺伽藍縁起并流記資財帳天平二〇年(748)六月一七日大安寺縁起并流記資財帳一通

④ ある物事が起こる前の吉凶兆候。きざし。前兆。「良い、悪い」などを伴うことが多い。

狂言記伯母が酒(1660)「いや、ことしはゑんぎをかへて、わがみにはもらぬほどに、かさねておぢゃ」

黄表紙孔子縞于時藍染1789)中「呉服屋も、福神の名を家名については、ゑんぎがわるいとて」

(5)えんぎなおし縁起直)」の略。

常磐津三世相錦繍文章おその六三)(1857)序「ほんに、縁起(エンギ)に盃を取りや」

[語誌]仏教根本的世界観ともいうべき語であるが、また仏教語として②の意味にも用いられたところから、転じて日本では特に、③のように寺社創建由来沿革伝え文書類を指すことばとして使用された。仏教隆盛とともにこれら「縁起もの」も盛んに作られたが、次第神仏霊験利益説くことに重点が置かれるようになり、このことが近世以降④の「吉凶前兆」という意味に転じて使われる下地ともなった。


縁起

読み方:エンギengi

物事吉凶前兆


縁起

読み方:エンギengi

(1)事物因縁によっておこること。
(2)寺社草創のいわれを中心に仏神霊験などをのべたもの。


縁起

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 04:53 UTC 版)

縁起(えんぎ、: pratītya-samutpāda, プラティーティヤ・サムトパーダ: paṭicca-samuppāda, パティッチャ・サムッパーダ)とは、他との関係が縁となって生起するということ[2][3][1]。全ての現象は、原因や条件が相互に関係しあって成立しているものであって独立自存のものではなく、条件や原因がなくなれば結果も自ずからなくなるということを指す[2]


注釈

  1. ^ 此縁性とは、「此れを縁とすること」という意味[3]

出典

  1. ^ a b 丸山勇 『ブッダの旅』 岩波書店〈岩波新書〉、2007年4月20日、189-192頁。ISBN 978-4004310723 
  2. ^ a b c d e f g 中村元『広説仏教語大辞典』上、東京書籍、2001年6月、137頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 中村元ほか(編) 『岩波仏教辞典』(2版) 岩波書店、2002年10月、95-96頁。 
  4. ^ 『今日から役立つ仏教』ナツメ社53頁
  5. ^ 業感縁起(ごうかんえんぎ)とは - コトバンク”. 朝日新聞社. 2017年7月25日閲覧。
  6. ^ 馬場紀寿「三世両重因果の成立 - 上座部大寺派の縁起支定義」『印度學佛教學研究』第51巻第2号、2003年3月20日、 834-832,、 NAID 110002707015
  7. ^ a b 中村元 『龍樹』 講談社〈講談社学術文庫〉、pp194-196。
  8. ^ 「頼耶縁起」 - ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典、2014 Britannica Japan。
  9. ^ 新村出(編)『広辞苑』岩波書店、1986年10月、第三版、274頁。


「縁起」の続きの解説一覧

縁起

出典:『Wiktionary』 (2021/07/11 22:47 UTC 版)

この単語漢字
えん
常用漢字
き > ぎ
第三学年
音読み 音読み

発音

名詞

(えんぎ)

  1. 直接的原因)と間接的原因)と相じて、万有生起すること[1]
  2. 事物起源沿革由来[1]
  3. 神社仏閣草創沿革またはその霊験などを言い伝えること。また、その文書[1]
  4. しるしきざし兆候[1]
  5. 縁起直し」の[1]

語源

  • 「因」の略[2]

関連語

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