ビルマ語とは? わかりやすく解説

ビルマ‐ご【ビルマ語】

読み方:びるまご

シナ‐チベット諸語の一。ミャンマー公用語チベット語と特に近い関係にある。ミャンマー語


ビルマ語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/25 00:01 UTC 版)

ビルマ語(ビルマご、ビルマ語: မြန်မာဘာသာစကားALA-LC翻字法: Mranʻ mā bhāsā ca kā"、IPA: /mjəmà bàd̪à zəɡá/ ミャマー・バーダーザガー)は、シナ・チベット語族チベット・ビルマ語派(チベット・ミャンマー語派)ビルマ・ロロ語群に属し、ミャンマー連邦共和国の公用語である。ミャンマー連邦の総人口は約4,913万人(1999年の推計)であるが、ビルマ族のみならず同国内に135いるとされる諸民族の共通語ともなっている[1]。他にバングラデシュマレーシアタイなどにも話者がいる。なお現在のところ、日本の公教育においては東京外国語大学及び大阪大学外国語学部で専攻語として開講されているのみで、専門的な学習の機会や場は多くない。ミャンマー語と呼ばれることもある。


注釈

  1. ^ ほかにビルマ語と系統的に近い言語としては、タイや中華人民共和国の山地で話されるアカ語Akha)、ラフ語(Lahu)、リス語などが挙げられる[1]
  2. ^ 文語の場合はほかに *e /ʔḭ/ という助詞も用いられる。
  3. ^ なおこのタイプの文は口語では လူမျိုး〈人種〉を省いても十分に通用する。また相手が目上の人間である場合は ပါ の代わりに ဖြစ်ပါတယ် phracʻ pā tayʻ /pʰjɪʔ pà dɛ̀/ ピッパーデー〈であります〉をつけることもある。さらに語尾に男性であれば ခင်ဗျား khaṅʻ byā" /kʰəmjá/ カミャー、女性であれば ရှင် rhaṅʻ /ɕɪ̀ɰ̃/ シン(以上いずれも〈あなた〉の意味)を付け足して親しさを表すことも可能である[18]
  4. ^ Jenny & San San Hnin Tun (2016:214f) を参照。
  5. ^ ちなみにこの構文の場合の လို့ は、本動詞が ကြား krā" /t͡ɕá/ チャー〈聞く〉や မြင် /mjɪ̀ɰ̃/ ミンတွေ့ /twḛ/ トゥエ〈見る〉といった知覚動詞である場合は通例省略され、またくだけた口語でも抜け落ちる場合がある[30]

出典

  1. ^ a b c d 加藤 (2004:17).
  2. ^ a b c Campbell & King (2013).
  3. ^ a b c d 世界の文字研究会 (2009:281).
  4. ^ Jenny & San San Hnin Tun (2016:19).
  5. ^ Jenny & San San Hnin Tun (2016:20).
  6. ^ Jenny & San San Hnin Tun (2016:19, 23, 29).
  7. ^ 大野 (2000:715).
  8. ^ 大野 (2000:222).
  9. ^ 加藤 (2004:380).
  10. ^ 加藤昌彦 『CDエクスプレス ビルマ語』(白水社)
  11. ^ 大野 (2000:714).
  12. ^ 大野 (2000:174).
  13. ^ a b c d e Jenny & San San Hnin Tun (2016:16–7).
  14. ^ Watkins (2001).
  15. ^ a b c d e Jenny & San San Hnin Tun (2016:21).
  16. ^ a b c San San Hnin Tun (2014).
  17. ^ ビルマ市民フォーラム・田辺 (2015:14).
  18. ^ ビルマ市民フォーラム・田辺 (2015:14f).
  19. ^ ビルマ市民フォーラム・田辺 (2015:20).
  20. ^ a b ビルマ市民フォーラム・田辺 (2015:16,18).
  21. ^ ビルマ市民フォーラム・田辺 (2015:19).
  22. ^ a b ビルマ市民フォーラム・田辺 (2015:15).
  23. ^ Jenny & San San Hnin Tun (2016:371).
  24. ^ ビルマ市民フォーラム・田辺 (2015:15f).
  25. ^ a b ビルマ市民フォーラム・田辺 (2015:21).
  26. ^ ビルマ市民フォーラム・田辺 (2015:50).
  27. ^ タントゥン、「ビルマの歴史の初まり」 大野徹『やさしいビルマ語読本』大学書林、1991年、54・153頁。
  28. ^ 岡野 (2012:171, 176).
  29. ^ Jenny & San San Hnin Tun (2016:406–8).
  30. ^ a b Jenny & San San Hnin Tun (2016:406).
  31. ^ a b c Jenny & San San Hnin Tun (2016:408).
  32. ^ Jenny & San San Hnin Tun (2016:409).
  33. ^ a b c Jenny & San San Hnin Tun (2016:9).
  34. ^ 澤田英夫ビルマ語文法 (1年次)』、1999年、5頁。2019年12月23日閲覧。
  35. ^ a b Jenny & San San Hnin Tun (2016:9, 55).
  36. ^ Jenny & San San Hnin Tun (2016:152–3).
  37. ^ 加藤 (2004:80,85).
  38. ^ 加藤 (2004:80,90,100).
  39. ^ 藪 (2009).
  40. ^ a b 加藤 (2004:85).
  41. ^ 大野 (2000:3).
  42. ^ 熱帯植物研究会 (1996:97).
  43. ^ 大野 (2000:369-370).
  44. ^ 村山 (2013).
  45. ^ 熱帯植物研究会 (1996:199,200).
  46. ^ a b 小学館ランダムハウス 第2版 編集委員会 (1994).
  47. ^ 大野 (2000:402).
  48. ^ a b 熱帯植物研究会 (1996:206).
  49. ^ 大野 (2000:666).



ビルマ語

出典:『Wiktionary』 (2021/06/21 13:05 UTC 版)

言語コード
ISO639-1 my
ISO639-2 bur,mya
ISO639-3 mya
SIL -

名詞

ビルマビルマご)

  1. ミャンマーで主に話されている言語ミャンマー語とも。表記にはビルマ文字使用する

発音(?)

翻訳


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