北京官話とは? わかりやすく解説

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ペキン‐かんわ〔‐クワンワ〕【京官話】

読み方:ぺきんかんわ

中国の清時代における公用標準語の一。


北京官話

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/21 09:48 UTC 版)

北京官話(ぺきんかんわ)は、北平官話(ぺいぴんかんわ)とも呼ばれる中国語の北部の官話方言である。四声はそれぞれ、第一声陰平(55)、第二声陽平(35)、第三声上声(214)、第四声去声(51)であり、古代の入声は四声にそれぞれ割り当てられていて、第三声は同じく北方方言の東北官話よりも文字数が少ない[1]

歴史

北京官話はもともと元朝大都の時代から使われていたものが、明朝永楽年間に都が北京に移された際、40万人(元々の北平の人口より多い)が南京から北京に移ったため、北京方言と「中原音韻」や「洪武正韻」が混じり合い、古い北平方言が次第に北京方言に進化した。1728年、雍正帝が北京方言を基本とする「正音書館」を設置し、その後北京方言は次第に南京官話から離れていった。その後、北京官話は次第に南京官話から切り離され、中国官界の標準語となった。 また、南方官話と呼ばれた南京官話に対して北方官話と呼ばれ、1913年には、華中のを基調とする「旧国語」と華北のを基調とする「新国語」との間で論争が起こり、北京官話が現代の標準語の青写真となった。

下位方言

北京官話の下位方言は大きく2つ、京承方言(中国語:京承片)と朝峰方言(朝峰片;遼寧省朝陽市内蒙古自治区赤峰市など)に分かれており、前者にはさらに京承方言(京師小片;北京市河北省承徳市)と懷承方言(懷承小片;北京市懐柔区・河北省承徳市・廊坊市など)がある。

参照項目

脚注

  1. ^ 中国语言地图集: 第2版. 汉语方言卷. 北京: 中国社会科学院. p. 40. ISBN 978-7-100-07054-6 

外部リンク


北京官話

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/22 14:39 UTC 版)

イェール式」の記事における「北京官話」の解説

1943年イェール大学ジョージ・A・ケネディによって考案された。 もともとは、米国兵士戦場中国軍との意思疎通をはかるために開発された。当時はウェード・ジャイルズ式が一般的なローマ字化手法であったが、新兵用に、英語の綴り方を用いて中国語の音を表すことを考慮して新たに開発された。イェール式では、有気音を表す記号アポストロフィーのように見えるなどのウェード式による主な誤読取り除くことができた。

※この「北京官話」の解説は、「イェール式」の解説の一部です。
「北京官話」を含む「イェール式」の記事については、「イェール式」の概要を参照ください。

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北京官話

出典:『Wiktionary』 (2019/11/03 21:02 UTC 版)

名詞

言語コード
ISO639-1 -
ISO639-2 -
ISO639-3 cmn
SIL -

北京官話 ぺきんかんわ

  1. 朝代において、主に官吏及びそれらを輩出した支配によって話された、北京一帯発音語彙等を基礎とした中国語現代標準中国語中華人民共和国:「普通话‎」、台湾:「國語」)の基礎となっている。英語を受けマンダリンとも。

翻訳

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