イェール式とは? わかりやすく解説

イェール式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/05/11 03:11 UTC 版)

イェール式(イェールしき、Yale Romanization)は、アジア言語をラテン文字化する方法の一つ。北京官話(標準中国語・普通話)、広東語、朝鮮語、日本語の4言語に対するローマ字化の方法を規定している。中国語バージョンは、第二次世界大戦中に、アメリカ陸軍が使用するために作成された。4言語を対象にしているが、各言語のラテン文字化の方法の関連性は薄く、同じラテン文字が同じ音を表しているわけではない。

イェール式は、かつては米国で学生への教育目的で使用されたが、広東語教育以外、現在は使用されなくなってきており、学術分野において残っているのみである。例えば標準中国語の教育においては、現在では、イェール式に代わり漢語拼音が使用されるようになっている。

日本語

JSLローマ字はエレノア・ジョーデンの「Japanese: The Spoken Language」(1987年)で提案されたローマ字表記法で、非日本語話者が日本語を学ぶ際に用いられる。概ね訓令式に準じているものの、長音を大文字の場合に限らず二重母音で表す点が異なる(例えば東京は「Tookyoo」と表記する)。

北京官話

1943年にイェール大学のジョージ・A・ケネディによって考案された。

もともとは、米国兵士が戦場で中国軍との意思疎通をはかるために開発された。当時はウェード・ジャイルズ式が一般的なローマ字化手法であったが、新兵用に、英語の綴り方を用いて中国語の音を表すことを考慮して、新たに開発された。イェール式では、有気音を表す記号がアポストロフィーのように見えるなどのウェード式による主な誤読を取り除くことができた。

広東語

広東語においては、イェール式は今でも初学者向けの書籍や辞書などで利用されている。イェール粤語拼音を参照。

朝鮮語

朝鮮語のイェール式ローマ字表記法の記事を参照

外部リンク


イェール式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 18:15 UTC 版)

「朝鮮語のローマ字表記法」の記事における「イェール式」の解説

イェール式はイェール大学のサミュエル・マーティンが考案した朝鮮語の翻字法。言語学の学術論文などで主に用いられる。イェール式はハングルによる朝鮮語のつづりをラテン文字に移しかえることを目的としている。従って、発音は必ずしも反映されず、例えば「넓겠는데(広そうだが)」は「nelpkeyssnuntey」と表記される(実際の発音は [nɔlkʼennɯnde])。その他、中期朝鮮語のための表記法や、北朝鮮の言語にのみ現れる語頭の ㄹ、ㄴ のための表記法などもある。

※この「イェール式」の解説は、「朝鮮語のローマ字表記法」の解説の一部です。
「イェール式」を含む「朝鮮語のローマ字表記法」の記事については、「朝鮮語のローマ字表記法」の概要を参照ください。

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