ダウェイとは? わかりやすく解説

ダウェイ【Dawei】

読み方:だうぇい

ミャンマー南部都市。タニンタリー管区行政中心地旧称タボイアンダマン海に注ぐダウェイ川沿い位置し河港をもつ。周辺採掘されるスズタングステンの積出港干物ゴムチーク産地としても知られる


ダウェイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/29 02:46 UTC 版)

ダウェイ

ビルマ語: ထားဝယ်
ダウェイ空港
ダウェイ
位置図
北緯14度05分0秒 東経98度12分0秒 / 北緯14.08333度 東経98.20000度 / 14.08333; 98.20000
ミャンマー
地方域 タニンダーリ管区
県(カヤイン) ダウェイ県英語版
郡区(ミョウネー) ダウェイ郡区英語版
市外局番 59[1]

ダウェイビルマ語: ထားဝယ်(မြို့)ALA-LC翻字法: Thā" vayʻ (mrui')、ビルマ語発音: [dəwɛ̀ (mjo̰)] ダウェー(・ミョウ)[2]; : Dawei)はミャンマー南東部の都市で、タニンダーリ管区の中心都市。以前はタヴォイ(Tavoy)と呼ばれた[2]。首都ヤンゴンから南におよそ600キロメートル、ダウェイ川の北岸に位置する。人口は2004年の推計で13万9900人。ダウェイ川三角江に築かれた港町であるため、モンスーンの時期には洪水の被害に遭い易い。

語源

ダウェイという地名はモン語で〈結跏趺坐〉を表す語に由来する(cf. ဂဇံထဝါဲ〈結跏趺坐する〉[3][注 1])。モン語の世界起源に関する書物 မူလမူလီ(ラテン文字転写: Mūlamūlī)によればある時釈尊は現在のタニンダーリ管区に来て空中で結跏趺坐を行ったが、その下がこの地であった[5]。なおモン語 ထဝါဲビルマ語に借用されて ထက်ဝယ် thakʻ vayʻ /tʰɛʔwɛ̀/ テッウェー と転訛し、動詞 ထက်ဝယ်ဖွဲ့ခွေ thakʻ vayʻ phvai' khve /tʰɛʔwɛ̀ pʰwɛ̰ kʰwè/ テッウェープェクェー〈結跏趺坐する〉の語源ともなった[5]

歴史

ダウェイ川の河口には昔からモン族カレン族タイ族などが暮らしてきた。現在の市街は1751年にアユタヤ王朝のさほど重要でもない港として建設された。それから第一次英ビルマ戦争の結果イギリスに併合される1826年まで、シャムとビルマが交互に支配し続けた。

経済

2010年イタルタイ社(ITD)がダウェイ港をパナマックス化する(Panamax ports)深海港建設事業を受注したが、計画段階に留まっている。

交通

南部経済回廊(Southern Economic Corridor)(ブンタウ(ブンタウ港)-ホーチミン市-プノンペン-シアヌークビル-バンコク-ダウェイ(ダウェイ港))
  • ダウェイバスターミナル

特産品

特産品として、ダウェイ・ロンジーという民族衣装や、ゴム、干物、チークが挙げられる。カシューナッツビンロウも中国のトレーダーを通じてインドやタイに輸出されている。また、パイナップル、マンゴー、マンゴスチン、そして「果物の王様」ドリアンなどのトロピカルフルーツの産地としても知られる。ダウェイではこれらの果物をまとめて「ジンティ」と呼ぶ。

観光名所

近郊のマウンマガン村にはミャンマーでも人気のビーチがあり、植民地時代にはイギリス人の避暑地となっていた。

市街から車で数時間も行くと多くの温泉地がある。

ダウェイから車で30分ほど行くと、ミャンマー南部最大であった涅槃仏がある(現在の南部最大は世界最大でもあるモン州ムドン近郊のウィンセントーヤ)。最寄りの都市はイェイピュ。

ギャラリー

脚注

注釈

  1. ^ ထဝါဲ はたとえばタイノンタブリー県パークレット郡クリアンの方言では ဂဇံ /kɛ̤əˀco̤ˀ/〈座す〉の他に တင် /taŋ/〈(王や僧侶が) 臥す〉という動詞の後にも見られ /thaˀwai/ タッワイ と発音される[4]が、モン語には公式に定められた標準語というものは存在せず(参照: モン語#方言)、これらの発音はあくまでも一例に過ぎないということを留意されたい。

出典

外部リンク


「ダウェイ」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ダウェイ」の関連用語

ダウェイのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ダウェイのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのダウェイ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS