起源・沿革
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本来はフランス王国において戒厳令が発動されていることを示す旗だったが、1791年、フランス革命において革命派の内部で急進派をラファイエットが軍隊を率いて弾圧したシャン・ド・マルスの虐殺事件を契機に、これに対する抗議として戒厳令旗である赤旗を革命旗に採用したとされる。この後も赤旗は革命を象徴する旗とされ、フランス革命の階級闘争の側面を引き継ぐことを自称する社会主義や共産主義団体、特に社会主義国家が団体旗や国旗に採用している。また、労働組合においても、資本家と労働者の階級闘争のシンボルとして赤旗が採用される。さらに国際主義から肌の色を問わない全人類の血を象徴するともされた。
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起源・沿革
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ヨーロッパで18世紀ごろから、軍帽(三角帽・二角帽)に国旗と同じ配色のリボンを輪状にピン止めしたのが始まり。特にフランス革命時に、革命派が三色旗(トリコロール)と同じ配色の青・白・赤のリボンを帽子に止めた例が有名で、その後各国の制帽(シャコー帽、ついで各種のつばつき帽)に帽章の一部として取り入れられるようになった。(時代が下るとともに、リボンにかわって金属製のメダルまたは刺繍が用いられるようになった) 円形章が特に発達した国が1871年に統一したドイツ帝国である。同国では、軍帽のクラウン部に帝国共通の黒・白・赤の円形章、胴部に統一以前の領邦を示す各自の円形章を着け、国内だけでも多数の円形章が用いられるようになった。第一次世界大戦の敗戦によって帝政が解体した後も、ドイツの軍帽においては、現在に至るまで何らかの形で円形章が取り入れられている。 ヨーロッパにおいてはドイツの他、ロシア帝国とオーストリア・ハンガリー帝国で円形章が用いられた影響で中・東欧諸国の制帽で用いられている例が多く、またスカンジナビア諸国、ベルギー等にも見られる。これに対しフランス、イタリア等では、礼装の二角帽・シャコー帽で本来のリボンタイプの円形章が用いられるものの、通常勤務に用いられる制帽には用いられない。 ヨーロッパ以外では、ラテンアメリカ諸国に円形章を取り入れている国が多い。このことの背景には、19世紀初頭の独立運動の際、独立派の将兵が将来国旗となるべき旗の色を配したリボンを服や帽子につけたものが独立後の軍服に取り入れられたという事情と、19世紀末~20世紀前半にかけて、この地域の多くの国で軍近代化の模範とされたドイツ軍の影響が考えられる。 ソビエト連邦の赤軍では、ロシア帝国時代の縦長楕円形の円形章が排されて赤い星の内側に鎌とハンマーを描きこんだ徽章が帽章として用いられていたが、第二次世界大戦中の1943年に軍服のデザインがロシア帝国の軍服を思わせるものに改定されるにともない、帽章においても、赤い星を引き続き用いながらこれを縦長楕円形の金の縁取りでかこむパターンが登場するようになった。 第二次世界大戦後成立した社会主義体制の諸国の軍服の中には、ソ連軍の帽章の影響を受け、円形又は楕円形のパターンの中に、国旗色や共産主義のイデオロギーを象徴する意匠が描きこまれた帽章が制定される例が現れた。これも円形章の一変型といえる。
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