起源・系統
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/18 04:22 UTC 版)
フリュギア語はサテム語群に属すとされる。ギリシア語やアルメニア語と似た性質も見られるが、特に近いとはいえない。 古代の歴史家や神話によれば、フリュギアはトラキアあるいはアルメニアと深いつながりがあるという。フリュギア人はトラキアから小アジアに移住したというマケドニアの言い伝えがヘロドトスの『歴史』に見える。またアルメニアは元来フリュギアの植民地で、同じ民族と考えられていたとも書かれている。しかし現在フリュギア語についてわかっている点は少なく、トラキア語に至ってはさらに記録が乏しいため、トラキア語やアルメニア語との関係は明らかでない。 フリュギア人についてはミダス王などの神話伝承にも登場するが、最初の歴史文献はホメロスによるものとされる。『アフロディテ讃歌』の中でアフロディテはフリュギア王女のふりをしてトロイア王子に言い寄り「あなたの言葉はよくわかる」と言っており、フリュギアとトロイアの言語は似ていたとも考えられるが、トロイア語については現在何も知られていない。
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