起源・発祥
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 22:01 UTC 版)
人買いに限らず人身売買 の側面を持つ場合もある。また現在において存続するものもある。 社会制度組の発生 寄親寄子 - 上記概要を参照。 親方子方 - 兄弟弟子(きょうだいでし)という社会関係も含む。職人に限らず、暖簾分けといわれる独立時には、ほとんどの場合親方や兄弟子などから仕事の斡旋を、祝儀代わりとして請け負っていた。また職人気質などとも言われることには、営業下手という意味合いも含まれており、営業が不得意とする者も多かった。これらのことや「飼い殺し」といわれる生涯徒弟制度もあり、手配師の発生の背景と成りうる要因を含んでいる。 親分子分 - 兄弟分(きょうだいぶん)という社会関係も含む。徒弟関係も含む場合もあるが、多くは社会的に阻害されるものや保障が無い職種や社会的認識が低く見られた職、特に下働きや重労働に携わる者が、今で言う「労組、互助会、組合」の様なものを作りそれを組といった。その中で気骨のある者が上に立ちその他のものと親分子分といった主従関係を築き、寄親寄子、親方子方と同様に手配する者・される者といった社会背景を生み出す要因となった。 先取り - 親方の手先となって労務者を集める者 職種や被斡旋者の事情による分類 人入れ業 - 職業一般における人材斡旋であり、様々な職業で景気や時節、行程など諸所の事情により一定でないのは現在も同様である。有名なところでは元総理大臣小泉純一郎の祖父、逓信大臣をつとめた小泉又次郎が政治家になるまえは人入れ業を生業としていた。ちなみに小泉家のもともとの家業は鳶職である。 口入屋 - 武家奉公人や岡場所における人材斡旋。 人夫出し - 人足出しともいい、土手人足や馬方や荷方などと呼ばれる単純労働や重労働の労働者の斡旋をする者を指す顔役 - その地域において社会的な繋がりを持ってある種の権力を持った職業などの集団組織の長(おさ)を指し、港湾荷役の沖仲仕や建設業のとび職の頭(かしら)などが別名として呼ばれた。広域暴力団山口組の前身は沖仲仕である。 置屋 - 遊廓や花街で酒席や閨を共にする女性の斡旋。 人買 - 借金の形(かた)により老若男女問わず強制的に労働の斡旋をする者。女衒 - 上記、置屋に借金の形(かた)により雇用される女性の斡旋。 その他 - 仕事を請け負うが、自身では履行せず他の者に受け渡しを行う者を指す場合がある。背景としては、徒弟制度に伴う独立時の援助やまたは、営業力の差による主従関係の発生や複合的な職種の集合体である物品の作製などが挙げられる。具体的には仏師や絵師などに手配師に専業した者の記録があり、家屋や山車・神輿や和箪笥などの受注を手配師と呼ばれる者が行った例がある。
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