起源説等とは? わかりやすく解説

起源説等

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/27 22:13 UTC 版)

饅頭」の記事における「起源説等」の解説

マントウ起源については「饅頭 (中国)#起源説話」を参照 日本饅頭起源には2つ系統がある。ひとつは臨済宗の僧龍山徳見1349年南朝正平4年北朝貞和5年)に帰朝した際、その俗弟子として随伴してきた林浄因伝えたとするものである当初禅宗お茶食べ菓子として饅頭用いる事を考えたものの、従来饅頭は肉を入れるため、代わりに小豆入れた饅頭考案されと言われている。その後奈良漢國神社近く住居して塩瀬という店を立てたことから、漢國神社内の林神社呼ばれる饅頭神社で、祖神として祀られている。 もうひとつ系統は、伝えたとされる年より100年ほど遡る1241年仁治2年)に南宋渡り学を修めた円爾福岡博多でその製法伝えたと言われる円爾辻堂(つじのどう=現・博多駅前一丁目)に臨済宗承天寺創建し博多の西、荒津山一帯を托鉢回っていた際、いつも親切にしてくれていた茶屋主人饅頭作り方伝授したと言われる。このときに茶屋主人書いて与えた「御饅頭所」という看板が、今では東京赤坂虎屋黒川にある。奈良伝わった饅頭ふくらし粉を使う「饅頭」で、博多の方は甘酒を使う「酒饅頭とされる伝来当時現在の饅頭につながる甘い饅頭と、主として野菜を餡とした饅頭の二種類存在していた。後者現在の肉まんに近い物と考えられているが、仏教影響もあって、近在以前日本ではもっぱら野菜が餡として用いられた。仏教寺院ではいわゆる点心(ここでは軽食夜食)の一種類とみなされ軽食として用いられていた。しかし、米飯麺類主食として存在し、とくに麺類(うどん、そば、素麺など)が早くから軽食として存在した一般社会では、製法煩雑さなどからほとんど定着せず、甘い饅頭麺類のように饅頭専門業者製造する事もなかった。ただ、寺院における食事記録には記載されている事が多く江戸時代入っても『豆腐百珍』に「饅頭」として製法記載されている事から、寺院等では軽食として長い間食べられていたようである。 また、直接的な饅頭由来ではないものの、江戸時代以降南蛮菓子中国菓子製法として焼き菓子製造技術日本伝播した。この技術饅頭にも応用され焼き饅頭呼ばれる日本独特のジャンル生まれた日本定着した後、餡や皮の製法さまざまな工夫凝らされ種々の饅頭作られるようになった。しかし、肉まん餡まんなど、従来饅頭マントウ)を起源とした厚めふわっとした皮の中華風の饅頭包子パオズ)は、甘いものであっても一般的に中華まんとして区別されている(特殊な事例として愛媛県労研饅頭があり、これもマントウ起源とするが(同項参照)、こちらは和菓子分類入れられる事が多い)。中にはカレーまんピザまんバナナまんなど、中国には存在しない中華まんもある。日本風焼いて作る饅頭台湾でも「日式饅頭」、「日本饅頭」と称して製造されている。 近世以来関東地方家庭料理として練った小麦粉で豆や味噌野菜の餡をくるんだものをお湯茹でて作るゆで饅頭がある。ゆで饅頭食感饅頭というよりも団子近く、その製法現代饅頭の定義からは外れるが、おやきの調理法変化させることで本物饅頭代用として作られたものとも言われ、ゆで饅頭重曹普及とともに炭酸饅頭田舎饅頭といったふかし饅頭発展した考え研究もある。

※この「起源説等」の解説は、「饅頭」の解説の一部です。
「起源説等」を含む「饅頭」の記事については、「饅頭」の概要を参照ください。

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