しょっ‐かん〔シヨク‐〕【食感】
食感
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/23 10:20 UTC 版)
食感(しょっかん)とは、食物を口に入れた際に感じる、歯ごたえや舌ざわりなどの感じ。歯で噛んた際に感じる感覚、舌で触れた感覚、口腔内の皮膚感覚、喉を通過する際の感覚など指す。
概要
具体的には歯ごたえ、舌触り、喉ごしなどがある。味覚など他の感覚とともに「おいしさ」を構成するうえで重要な要素を占める。
英語では、味や匂いなど化学的刺激であるフレーバーに対し、堅さや粘性・付着性はテクスチャと呼ばれる。
煎餅、ビスケットなどでは歯ごたえ、グミやチューインガムなどでは噛みごたえ、ゼリーや豆腐などでは舌触り、うどんでは腰(こし)やのどごしなどが重要となる。
具体例
- 硬い系統
- ゴリゴリ - 硬い食感
- ガリガリ - 硬い食感
- カリカリ - 軽い音とともに崩れる
- サクサク - 軽い音とともに崩れる
- パリパリ - 薄くて硬い
- こりこり - 弾力があり、歯ごたえが良い感じ。「こりこりしたタクアン」のように使う。
- 柔らかい系統
- やわらか -柔らかい
- なめらか(滑らか) - 舌触りが滑らかな
- つるん - 滑らか。
- とろける - 口の中で溶けるように柔らかい
- とろっ -少しとろけるような
- とろっとろっ
- 軽い
- ふわふわ - 軽い
- ふわっ
- 弾力系
- ぷりぷり
- ぷるぷる
- ぷるん
- ぷにゅぷにゅ
- しこしこ - 歯ごたえがよく、弾力のある状態。麺類によく使う表現。
- 粘り系
- もったり - 粘り気がある
- もっちり - 粘りがあって、もちもちした感じ
- ねっとり - 水分を含んでいて、舌で滑らかに、べたつき感がある食感。焼き芋の一部の品種はねっとり系として人気になった[1]。
- 他
英語での種類
- crispy(クリスピー) - サクサクした[3]
- crunchy(クランキー) - カリカリ[3]
- soft(ソフト)、tender(テンダー) - 柔らかい[3]
- chewy(チュウイー) - モチモチしている[3]
- fluffy(フラッフィー) - ふわふわ[3]
- sticky(スティッキー) - ネバネバしている[3]
- juicy(ジューシー) - 汁が湧き出る感じ
各食品の食感の例
- 焼き芋 - ホクホク系、しっとり系、ねっとり系がある[1]。それぞれの食感のファンがいる。
- うどん - 通常、口に入れたときの滑らかさと、噛んだときの歯ごたえがあるうどん、うどん独特のもっちりとした弾力と独特のコシを持つものが、良いうどんとされる。滑らかさやコシは、小麦粉の種類、生地のこねかた、熟成時間、麺の太さ、茹で時間や温度など様々な要因により変化するので、うどん職人は望みの滑らかさやコシを出すために工夫を重ねる。
- グミ - グミの食感は主に「柔らかさ」と「弾力」で特徴付けられる。柔らかいグミは、モチモチとしていて、噛んだらすぐにちぎれるほど柔らかいのが特徴で、一方、硬いグミは、弾力があり、噛みごたえがある。ソフト系グミ(モチモチ、ぷにぷに、ジューシー)とハード系グミ(噛みごたえ、歯ごたえ)に大別される。
- マカロン - 外側はサクサク、内側はしっとりとした食感(あるいはねっとりとした食感)。多くの人がその食感を目当てにマカロンを食べる。マカロンの生地は、アーモンドパウダー、砂糖、卵白が主な材料で、少しの焼き方の違いで食感が変り、ねちねちしたり、固くなったりすることもあり[4]、菓子職人でも望みの食感を出すことに苦労する、食感のコントロールの難しい菓子である。
他
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- 人間の全感覚の中の食感?
人体の感覚は体性感覚と、味覚・嗅覚・視覚・聴覚からなる特殊感覚とに分けられ、体性感覚はさらに触覚、痛覚、温度覚からなる皮膚感覚(表面感覚)と位置・運動・重量の感覚からなる深部感覚に分類される。このうち食感は体性感覚として知覚される。[要出典]
- 摂食過程と食感
- [要出典]口に入れる前 - 外観など、主に視覚による。
- [要出典]口に入れた瞬間 - 温度、舌触り、堅さ・脆さ、粘性、吸水性。味覚や嗅覚にも関係してくる。
- [要出典]咀嚼初期 - 歯ごたえ、付着性、回復性。咀嚼音など聴覚にも関係してくる。
- [要出典]咀嚼後期 - 食物の破壊度、水分・油分の変化。
- [要出典]食塊の形成 - 口腔内への広がり方、食塊の形成しやすさ。
- [要出典]嚥下 - 喉ごし、飲み込みやすさ。
- [要出典]嚥下した後 - 口腔内や喉への残存感。
脚注
注釈
出典
- ^ a b “さつまいもの種類と特徴について ほくほく系・しっとり系・ねっとり系 ”. 2025年5月23日閲覧。
- ^ “年は、どれを育てよう!じゃがいも品種一覧”. Taishodo. 2025年5月23日閲覧。
- ^ a b c d e f “英語で味覚や食感を表現!食レポできる英語フレーズ”. Aitem. 2025年5月23日閲覧。
- ^ “マカロンはどんな味?食感は?定番のフレーバーや人気の種類、有名ブランドも解説”. Hankyu Food. 2025年5月23日閲覧。
関連項目
参考文献
- 『おいしさをさぐる食品感性工学』社団法人林水産技術情報協会編 2004年 化学工業日報社 ISBN 4-87326-445-6
食感
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 14:18 UTC 版)
食肉の食感は、主に構成するタンパク質のうち、筋線維を構成するものと、筋肉内結合組織を構成するタンパク質によってもたらされているものと考えられている。
※この「食感」の解説は、「食肉」の解説の一部です。
「食感」を含む「食肉」の記事については、「食肉」の概要を参照ください。
「食感」の例文・使い方・用例・文例
- 食感が苦手です。
- 彼は食事の際に味も食感も感じません。
- この食品の特徴は強い匂いと食感です。
- それはまるで虫を食べているような食感だ。
- それはもっと柔らかい食感です。
- このお米はしっかりとした食感をしている。
- 食感が軽いので、食べやすい
- シャリシャリとした食感
- マクドナルドの広報担当は,「当社のエビを使ったハンバーガーは特に女性の間で人気があります。彼女たちは歯ごたえのある食感を好んでいるようです。」と語った。
- ファンタ ふるふるシェイカーには独特のゼリー状の食感がある。
- 魚肉にたまごが加えられ,それらを混ぜた物がニンニクと黒コショウで味付けされており,ソーセージの絶妙な味と食感を作り出している。
- 銀のさらの運営会社の広報担当者は,「ノルウェー産サーモンは風味がきいていて,口の中でとろける食感がある。」と話す。
- 彼女はまた,チョコレートは野菜の本来の味や食感を損なわないと語る。
- マグロの風味や食感を損なわないように,タラのすり身やでんぷんは使用されていない。
- 焼いたプランテーンは味や食感がサツマイモのものに似ています。
- その果肉はゼリーのような食感で,味は甘いです。
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