食性・天敵・生態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 05:20 UTC 版)
現生種は、主に魚類・甲殻類・貝類といった水棲生物や、水場に現れた爬虫類・哺乳類などを捕食する(上述のように絶滅種まで含めると、非常に多様性に富んだ分類群で、この食性に当てはまらない種も相当数ある)。非常に高い咬合力(いわゆる“噛む力”)をもち、ココナッツやヘルメットは、おろか自動車のフレームや牛の大腿骨すら、いとも簡単に噛み砕いてしまうほど(約2t)。この強靭な顎で獲物を咥え、体ごと回転させるデスロールといわれる仕留め方がある。また胃の中の食物をすり潰して消化の助けとする他に水中で体重を調整する目的から「石を捕食する」習性があり、飲み込んだ石は胃石として砂嚢の中に蓄えられる。 大型のナイルワニやイリエワニは頂点捕食者であり、成体となれば殆ど天敵はいないが、小型のオーストラリアワニやメガネカイマンは他の大型肉食動物(ジャガーやニシキヘビ)に襲われることがある。 陸上で日光浴をしているときは、体温調節のために口を大きく開けていることが多い。ヒトが捕まえる場合、後ろ側から近づき背中の上に跨いで口にロープを掛ければ(閉じる力は大きいが開く力はそれほどでもない)無力化することが出来る。
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