革命派
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ベルナール・シャトレ ル・ヴュー・コルドリエ紙の新聞記者。カミーユ・デムーランがモデル。1760年生まれ。生い立ち から貴族を憎み、オスカルを「王妃の犬」と罵声を浴びせた。その後、義賊「黒い騎士」として貴族から盗みを働く。オスカルに捕えられるが、平民の実態を知ったオスカルは窃盗を止めることを条件にロザリーを託し街へと帰される。アニメ版ではロザリーはジャルジェ邸には戻らなかったため、静養先として彼女の家に向かい、ロザリーが養母を亡くした時のこともあって次第に惹かれ合うという設定に変更された。 アランと同じく『栄光のナポレオン-エロイカ』にも登場し、そこではロザリーとの夫婦円満ぶりが描かれている。アランと共にナポレオン暗殺を実行しようとして失敗、壮絶な最期を遂げた。 「首飾り事件」でも裁かれるべきは真相や物事の善悪よりもアントワネットの悪事だと信じる人間の1人であり、生い立ちによる王侯貴族に対する闇雲な憎悪と「王侯貴族は悪」という価値観を持ち続けたため、ナポレオンが皇帝に就く直前にフーシェとタレイランによって濡れ衣を着せられ裁判を受けられずに処刑されたアンギアン公の冤罪事件による暗殺を気の毒がるロザリーを不思議がり、ただ共和国にとって危険度の低い貴族が死んだという認識だった。 マクシミリアン・ド・ロベスピエール オスカルが領地のアラスで出会った弁護士。平民だが、代々、姓の前に「ド」を付けている。ルイ16世即位の時には総代としてルイ・ル・グラン学院で祝辞を述べる。後にアルトア州選出議員となり三部会で再会する。ある大雨の日に開催された三部会で、平民議員は正面玄関を通らせてもらえず、ドルー・ブレゼ候から「裏口へまわってもらう」と言われ、「彼らはれっきとした国民の代表なんだぞ!!」と抗議するオスカルを窘め、自分達で今の体制を変えるという情熱をオスカルに語った。 原作では貧しい平民の味方で、情熱的な革命家という造形だが、アニメ版では革命の気運が高まるに連れて過激化し、手段を選ばなくなるなど、後の恐怖政治を暗示させている。 6歳の時に母を失い、父親から3人の弟妹と共に捨てられてしまった過去をベルナールが熱く語った。 ルイ・アントワーヌ・レオン・フロレル・ド・サン・ジュスト ベルナールの遠縁に当たる青年。雨の中で見かけたオスカルは「男装の麗人」だと見間違えるが、れっきとした男性。エロ小説(本人曰く芸術)「オルガン」を出版したことがきっかけで警察に追われる身だったが、アランら救出のための演説をベルナールに依頼すべく訪れたオスカルを自身を逮捕に来たと勘違いし、射殺しようとして返り討ちに遭った。ピカルディー州選出議員を経てロベスピエールの側近となる。物語終盤、議場でルイ16世の刑を巡り討論になった際、彼の死刑を決定付けるスピーチをした。 原作ではユーモラスな性格だったが、アニメ版では急進的で冷酷なテロリストとして描かれ、ベルナールの縁戚という設定は削除された。 エベール パリの市議会議員。原作のみ登場。ジャコバン派の中でも矯激派と呼ばれる急進左派で極左勢力「エベール派」の主要メンバー。アントワネット裁判の際、ルイ・シャルルとの近親相姦があったという虚偽の事件を仕立て上げてアントワネットを陥れようとしたが、聴衆の女性達から反感をくらい、サン・ジュストにその後の運命を暗示するような発言をされている。 ジャン=バプティスト・ドルーエ(en) ジャコバンクラブに加入する革命家。原作のみ登場。1763年生まれ。元近衛兵にして共和主義者。宿駅長を務めるサン・ムヌー(en)で国王一家の正体を見破り、先回りをしたヴァレンヌで捕らえ、パリへ帰還させる。 史実では、サン・ムヌーで武装して集まった国民衛兵隊300名との衝突を恐れて解散を命じた竜騎兵部隊の指揮官ダンドワン大尉や竜騎兵が馬車の中の従僕や侍女に恭しく挨拶するのを、夕涼みに出ていたドルーエは目撃し怪訝に思った。 バイイ 三部会開催から登場。のちのパリ市長。ジュー・ド・ポームでは、自分達を議場から締め出した王家に対し決して諦めず憲法制定まで闘い抜くことを平民議員たちと誓い合う。アニメ版ではその役割をロベスピエールに変更された。
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