こくさい‐しゅぎ【国際主義】
国際主義
国際主義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 07:23 UTC 版)
「プロレタリア革命と背教者カウツキー」の記事における「国際主義」の解説
カウツキーの国際主義は、帝国主義的ブルジョア政府にむかって改良を要求するが、すべての交戦国が無併合・無賠償のスローガンを採用しないあいだは、この政府の支持をつづけ、この政府のおこなう戦争の支持をつづけるということである。理論的には、これは、社会排外主義者と分離する能力のまったくないことであり、祖国擁護の問題における完全な混乱である。政治的には、これは、国際主義を小市民的民族主義とすりかえることであり、改良主義への移行であり、革命の放棄である。 カウツキーは「ボリシェヴィキ革命は、それが全ヨーロッパの革命の出発点となり、ロシアの大胆なイニシアティヴが全ヨーロッパのプロレタリアに立ちあがるよう呼びかけるであろう、という前提を基礎としていた。〔……〕いままでのところ、この前提は立証されていない。そしていま、ヨーロッパのプロレタリアは、ロシア革命を見すて、裏切った、と非難されている。これは、だれともわからない人にたいする非難である」と批判する。しかし、革命的情勢があるばあいにヨーロッパ革命を期待することは、マルクス主義者にとっては必須である。カウツキーは、実際には、裏切りにたいする非難はドイツの「左派」が、スパルタクス団員が、リープクネヒトとその同志が出したこと、また出していることをよく知っている。この非難が、なによりも、むけられているのは、つねにしいたげられている大衆にたいしてではなく、シャイデマン一派やカウツキー一派のように、大衆と不活発さとたたかうために大衆のなかで革命的に煽動し、革命的に宣伝し、革命的に活動する義務をはたさなかった指導者、被抑圧階級大衆の奥ふかくつねにねむっている革命的な本能と衝動に、さからう行動を実際にはとった指導者にたいしてである。
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