中ソ対立とは? わかりやすく解説

中ソ対立

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中ソ対立(ちゅうソたいりつ、ロシア語: Советско–китайский раскол中国語: 中苏交恶英語: Sino-Soviet split)は、1956年から1960年にかけて表面化した中華人民共和国ソビエト連邦の対立状態である。始めは政党間の理論、路線対立だったが、次第にイデオロギー軍事政治に至るまで広がった。




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中ソ対立

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 00:35 UTC 版)

毛沢東」の記事における「中ソ対立」の解説

スターリン批判対アメリカ政策めぐって毛沢東ソ連指導者フルシチョフ不仲となり、1950年代後半から中ソ対立が深刻化していった。1960年には中華人民共和国派遣されていたソ連技術者全員引き上げたほか、1962年キューバ危機では、中華人民共和国政府ソビエト政府の対応を公式に非難した。さらに1963年からは中国共産党ソ連共産党公開論争開始されイデオロギー面の対立も深まるなど、かつて蜜月であった中ソ関係は一気冷え込むこととなり、毛沢東はかつて自ら掲げた向ソ一辺倒」と決別して自力更生掲げようになった理論面でも3つの世界論唱えてソ連米国一線を画す第三世界中華人民共和国分類したまた、ロシア帝国最後の皇帝ニコライ2世とその一家虐殺したソ連対す中華人民共和国優越性を示すとして清朝最後の皇帝日本傀儡国家満州国皇帝でもあった愛新覚羅溥儀思想改造して今度共産党傀儡にすることで政治的に利用した1964年から1965年にかけてはアメリカで弾道ミサイル開発していた銭学森はじめとする海外から帰国した科学者協力両弾一星推し進めて中国初の核実験実施し中華人民共和国アメリカ合衆国ソビエト連邦イギリス・フランスに続くアジア初の公式核保有国にさせ、原子爆弾の開発からわずか2年と8ヶ月水素爆弾開発した。これは五大国中でも最速だった。さらに核弾頭搭載可能な東風2号ミサイル発射試験成功して核爆弾搭載可能な戦略爆撃機など戦略兵器次々開発して軍事的にソ連から自立するようになった1969年3月には中ソ国境紛争発生両国交戦する至り核戦争可能性起きたまた、自らを称賛する東方紅宇宙から流す人工衛星東方紅1号打ち上げ曙光1号による有人宇宙飛行計画するなどソ連対抗して中国の宇宙開発推し進めた

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中ソ対立

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中国の核実験」の記事における「中ソ対立」の解説

1960年6月5日北京開かれた世界労働組合連盟会議において、中国反ソ連の世論作ろうとした。「フルシチョフ平和共存論は間違いで、資本主義存在する限り戦争不可避である」と主張ソ連側は「中国はわれわれの顔につばを吐きかけた」として、中ソ関係は対立状態を深めた(中ソ対立)。6月21日ブカレスト会議では、ソ連中国主戦論批判しフルシチョフ帰国後、1000人以上のソ連顧問中国から帰国させ、援助停止行った。 「長征 (ロケット)#歴史」も参照 ソ連専門家中国離れた僅か17日後の1960年9月10日中国製推進剤使われたR-2ロケット打ち上げ成功した。その二ヵ月後、中国短距離弾道ミサイル東風1号の初の打ち上げ1960年11月5日行われ成功した1962年3月21日には準中距離弾道ミサイル東風2号初め試射されたが、失敗した1962年11月には中印国境紛争において大規模な衝突発展中国軍勝利する戦後インド核開発開始する冷戦激化していく中、毛沢東1963年12月中国ミサイル防衛システム能力開発することを決定する1964年2月2日会議では「640指示」(後の640計画として知られる)が承認された。

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