中ソ和解と第二次天安門事件とは? わかりやすく解説

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中ソ和解と第二次天安門事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 17:35 UTC 版)

鄧小平」の記事における「中ソ和解と第二次天安門事件」の解説

1986年12月反右派闘争などで冤罪となった人々の名誉回復取り組む総書記胡耀邦国務院総理趙紫陽いずれも当時)らに対す談話で「自由化して党の指導否定されたら建設などできない」「少なくともあと20年は反自由化をやらねばならない」と釘を刺した1987年1月政治体制改革めぐって改革推進派の胡耀邦対立し、胡を失脚させる。しかし、鄧は政治改革に全く反対だという訳で無かった第一次国共内戦期から党に在籍し、「革命第一世代」と呼ばれた幹部たちを、自身含めて党中央顧問委員会移して政策決定第一線から離すなどの措置をとった。ただし、鄧自身党内序列1位には決してならなかったものの、党中央軍事委員会主席として軍部掌握し党中央委員退いて表向き一般党員となっても、2年後1989年11月までこの地位保持し続けた1987年11月第13期1中全会では「以後重要な問題には鄧小平同志指示を仰ぐ」との秘密決議なされたとされる1989年5月中国訪問したソ連ミハイル・ゴルバチョフ書記長会談して関係正常化一致し中ソ対立終結させた。しかし、生涯3度失脚奇しくもうち2回は学生起こした暴動一因)を味わったためか、民主化推し進めたゴルバチョフ対照的に鄧小平中国共産党指導性をゆるがす動きには厳し態度臨み1989年6月には第二次天安門事件学生運動武力弾圧踏み切った。この事件について初め趙紫陽総書記などが学生運動理解示したに対して軍部掌握していた鄧小平陳雲李先念長老李鵬国務院総理らの強硬路線支持し最終的に中国人民解放軍による武力弾圧決断したといわれるイギリス機密文書によると「200人の死が中国20年安定もたらすだろう」と語った記録されている。 鄧小平武力弾圧反対した趙紫陽解任決定した武力弾圧理解示し上海における学生デモの処理を評価され江沢民当時上海市委員会書記)を党総書記抜擢し同年11月には党中央軍事委員会主席の職も江に譲った第二次天安門事件後には一切役職を退くが、以後カリスマ的影響力持った影響力未だ維持していた鄧小平は、1992年春節の頃の1月18日から2月21日にかけて、深圳上海などを視察し南巡講話発表した経済発展重要性主張するのみならずペレストロイカによるソビエト連邦の解体などを例にとって「経済改革和平演変もたらす政治改革につながる」と主張する党内保守派に対して、これを厳しく批判した南巡講話は、天安門事件後に起きた党内路線対立収束し改革開放路線推進するのに決定的な役割果たしたまた、南巡講話では「中東には石油があるが、中国にはレアアースがある。中国レアアース優位性発揮できるだろう」(中東石油中国有稀土、一定把我国稀土的優勢発揮出来)とも述べてハイテク産業軍需産業重要なレアアース戦略的価値重視し当時世界の埋蔵量の8割も中国存在していたとされるレアアース大規模な生産行って後に世界の9割も独占的に供給することになる路線決定づけたとされる以後中国急速な経済発展進めることになった

※この「中ソ和解と第二次天安門事件」の解説は、「鄧小平」の解説の一部です。
「中ソ和解と第二次天安門事件」を含む「鄧小平」の記事については、「鄧小平」の概要を参照ください。

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