生産様式

デジタル大辞泉

せいさん‐ようしき〔‐ヤウシキ〕【生産様式】

読み方：せいさんようしき

物質的財貨を生産する様式。生産力と生産関係との統一によって規定される。歴史的には、原始共同体的・奴隷制的・封建制的・資本主義的・社会主義的生産様式などがある。

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生産様式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2025/03/06 18:06 UTC 版)

生産様式（せいさんようしき、独: Produktionsweise、英: mode of production）とは、以下の意味を指す。

一般的用法

生産様式は、一般的には、

• 家内制手工業
• 問屋制手工業
• 工場制手工業（マニュファクチュア）
• 工場制機械工業

等に代表されるような、生産物の生産手法・生産形態を指す^[1]。

マルクス主義的用法

下部構造（土台）と上部構造。

マルクスの用法

カール・マルクスにおいては、生産様式とは、

• 生産(諸)力（独: Produktivkräfte、英: productive forces） - 生産手段と労働力の組み合わせ^[2]。
• 生産(諸)関係（独: Produktionsverhältnisse、英: relations of production） - 生産手段の所有関係と、それに基づく分配関係・階級関係^[3]。

の総体であり^[1]、「下部構造(土台)と上部構造」における、「下部構造(土台)」部分に相当する。

マルクスは、『経済学批判』の序言において、この生産様式の歴史的変遷を、

• アジア的生産様式
• 古代的生産様式 --- 奴隷制。
• 封建的生産様式 --- 封建制。
• 近代ブルジョア的生産様式 --- 資本制。

と表現している。

エンゲルスの用法

フリードリヒ・エンゲルスは、『家族・私有財産・国家の起源』において、上記のマルクス説を包含する形で、

• 原始共産制
• 古代奴隷制
• 中世封建制
• 近代資本制
• 社会主義制

と言い直して表現している。

脚注

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1. ^ ^{a b} 生産様式 - コトバンク
2. ^ 生産力とは - コトバンク
3. ^ 生産関係とは - コトバンク

関連項目

• 土台と上部構造 - 下部構造
• 経済体系
• 唯物弁証法（弁証法的唯物論）
• 唯物史観（史的唯物論）

表 話 編 歴 共産主義
概念	マルクス哲学 マルクス経済学 唯物史観 弁証法 剰余価値 生産様式 階級闘争 無階級社会 プロレタリア独裁 国際主義 反帝国主義 自主管理社会主義 世界革命 共産党 集団指導（英語版） 社会主義の初期段階（英語版） 社会主義の生産様式（英語版） 資本主義の生産様式（英語版） 民主集中制
基礎	共産主義国 共産党 共産主義革命 共産主義のシンボル マルクス主義と宗教（英語版） 共産主義の歴史（英語版）
種類	オウエン主義（英語版） マルクス主義 レーニン主義 マルクス・レーニン主義 トロツキー主義 毛沢東思想 中国の特色ある社会主義 ルクセンブルク主義 チトー主義 グヤーシュ共産主義 スターリン主義 主体思想 カストロ主義 ゲバラ主義（英語版） ホッジャ主義 フルシチョフ主義（英語版） インドの社会主義（英語版） プラチャンダ・パス ジュラス主義（英語版） ランコヴィッチ主義（英語版） 左翼共産主義 評議会共産主義 無政府共産主義 宗教的な共産主義（英語版） (キリスト教共産主義) ユーロコミュニズム 国際共産主義運動 共産主義社会 民族共産主義 原始共産制 科学的共産主義（英語版） ホー・チ・ミン思想 鄧小平理論 三つの代表 科学的発展観 共産党の一覧 新左翼
国際組織	共産主義者同盟 (1847年) 第一インターナショナル 第二インターナショナル コミンテルン（第三インターナショナル） 第四インターナショナル コミンフォルム
人物	バブーフ ロバート・オウエン マルクス エンゲルス ルクセンブルク レーニン トロツキー スターリン 毛沢東
出来事	パリ・コミューン ロシア革命 戦時共産主義 反ファシズム 大粛清 スターリン批判 ハンガリー動乱 中ソ対立 中ア対立 反右派闘争 大躍進政策 文化大革命 プラハの春 六四天安門事件 東欧革命 ルーマニア革命 (1989年) ソビエト連邦の崩壊 冷戦 アジアにおける冷戦 ポスト共産主義
議論	マルクス主義批判 マルクス経済学への批判 共産党支配に対する批判（英語版） 反共主義 共産貴族 ノーメンクラトゥーラ
関連項目	第二世界 社会主義国 万国の労働者よ、団結せよ! 反資本主義 左翼 ナクサライト・毛沢東派の反乱（英語版）
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「生産様式」の例文・使い方・用例・文例

• アジア的生産様式という,古代アジアの奴隷制生産様式