鎖国とは? わかりやすく解説

さ‐こく【鎖国】

読み方:さこく

[名](スル)国が、外国との通商交通禁止または極端に制限すること。特に、江戸幕府による対外封鎖政策をいう。寛永16年(1639)から嘉永6年(1853)のペリー来航まで200年余り実施キリスト教禁止封建制度維持目的とし、オランダ中国・朝鮮を除く外国との通交禁止した。⇔開国


鎖国

読み方:サコク(sakoku)

国が外国との通商交易などを断つこと。


鎖国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/05 19:42 UTC 版)

鎖国(さこく、旧字体鎖󠄁國)とは、江戸幕府が、オランダ(および一時期のイギリス)を除くキリスト教国の人の来航、および日本人の東南アジア方面への出入国を禁止し、貿易を管理・統制・制限した対外政策であり、そこから生まれた日本の孤立状態あるいは日本を中心とした経済圏を指す。




「鎖国」の続きの解説一覧

鎖国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 00:48 UTC 版)

出島」の記事における「鎖国」の解説

1638年春に幕府は、島原半島天草諸島キリシタン百姓起こした島原の乱鎮圧したそれ以降幕府は、キリシタン摘発をより強化し禁教徹底のためにカトリック国であるポルトガルとの関係を断絶しようとした。しかし、現実には、ポルトガルマカオからもたらす中国産の生糸などが当時日本にとって必要不可欠であり、オランダ東インド会社への信頼に不安を感じていたため、幕府は、1638年にはポルトガルとの貿易断絶踏み切れず、その代わりマカオから江戸派遣されカピタン・モール将軍への謁見拒否するだけにとどまった1639年平戸オランダ商館フランソワ・カロン江戸参府し、ポルトガルとの関係の断絶幕閣訴えオランダポルトガルに代わって、日本求め輸入品確実に提供できることを主張した幕閣カロンから、台湾東南アジアから渡航する中国人が、直接長崎来航することが問題ないことや、オランダスペインとポルトガル妨害され長崎来航できること台湾渡航する中国人通じてオランダ日本求め輸入品確保でき、かつ、台湾渡航する中国人明朝渡航証明書持っていることなどを確認しポルトガルとの関係を断絶して支障がないと判断したその結果として、同年幕府長崎奉行九州地方大名に「第5次鎖国令」を発布して、ポルトガル人出島から退去させた。翌年1640年には、マカオからのポルトガル使節が、貿易再開要求して長崎渡来した。これに対して幕府は、ポルトガル使節処刑することで、ポルトガルとの貿易改め再開しない意思示したその後出島無人態となり、貿易利潤損失だけでなく土地使用料も入らなくなったために、長崎の町は困窮した幕府出島築造の際に出資した人々訴え踏まえ1639年建設され倉庫破風西暦年号記されているのを口実として、1641年平戸(ひらど、現在の平戸市)のオランダ東インド会社商館出島に移すように求めたオランダ側にはこれに反対する意見もあったが、商館長カロンはこれを受け入れた。 こうしてオランダ商館平戸から出島移設された。以後200年間、出島には武装宗教活動規制されオランダ東インド会社社員等が居住することになり、それまでポルトガル人同様にオランダ人幕府監視下に置かれることとなった通常長崎には毎年2隻のオランダ船が季節風利用してバタヴィア現在のジャカルタ)を出港しバンカ海峡台湾海峡などを経て女島諸島、さらに野母崎めざしてやってきた。例年7 - 8月ごろ来航し、その年の11 - 12月に帰路につくまでの約4ヶ月滞在であった船がいる間は多くオランダ人中心にした欧州人マレー人滞在していたが、それ以外の期間は商館長カピタン)、次席商館長ヘトル)、倉庫長書記役(1 - 3人)、 商館医、商館長補助員数人、調理師大工召使マレー人)など15人前後の人が住んでいた。 翌年夏にオランダ船が入港するまでの間には、貿易に関する仕事江戸参府などを行っていた。 オランダ商館長は、歴代通商免許対する礼として江戸下り将軍謁見して貿易御礼言上して贈り物献上している。これを「カピタン江戸参府」といい、毎年定例として行うようになったのは1633年寛永10年)からであり、商館平戸から長崎移され以後継続された。1790年寛政2年以降4年1度改められたが、特派使節東上1850年嘉永3年)まで166回を数えた江戸長崎屋、京の海老屋は「阿蘭陀宿」として使節宿泊あてられた。

※この「鎖国」の解説は、「出島」の解説の一部です。
「鎖国」を含む「出島」の記事については、「出島」の概要を参照ください。

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鎖国

出典:『Wiktionary』 (2021/08/17 13:51 UTC 版)

名詞

(さこく)

  1. 政府外国との交易及び交流著しくĢ制限し、又は禁止すること。また、そうした国家の状態。
  2. 特に、日本江戸時代行っていた外交政策及びその状態。これにより、江戸時代の日本ではオランダ中国など特定の国家以外との交流断絶された。ペリー開国要求により解消された。

語源

エンゲルベルト・ケンペル著の『日本誌』(“History of Japan”)中の章、「今日のように日本国閉鎖してその国民国内においても国外においても外国通商を営むことを許さないことが同国にとって利益ありや否やについての研究」を、志筑忠雄訳した際に用いた語句の『鎖国論』から[1]

発音(?)

東京アクセント
さ↗こく
NHK
サコク

関連語

翻訳

動詞

活用

サ行変格活用
鎖国-する

「鎖国」の例文・使い方・用例・文例

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