はなし

デジタル大辞泉

はなし【放し】

読み方：はなし

１ 放すこと。多く、複合語の形で用いる。「手—」「野—」

２ 動詞の連用形に付いて、その動作をしたままで放置する意を表す。前に促音が挿入されて「ぱなし」の形をとることが多い。「開け—」「置きっ—」「やりっ—」

はなし【話】

読み方：はなし

１ 言葉を交わすこと。会話。談話。また、声を出して言うこと。「—が尽きない」「こそこそ—」

２ 筋をたてて述べること。また、その内容。「—のうまい人」「ためになる—」

３ 話題。「—は変わりますが」「—をそらす」「難しい—はやめよう」

４ うわさ。評判。「人の—によれば」「国中が選挙の—で持ち切りだ」「—だけで実現しない」

５ 話し合うこと。相談すること。「ちょっと—がある」「—がこじれる」「—がまとまる」「結婚—」

６ いきさつ。わけ。事情。「詳しい—は知らない」「お—はうかがっています」

７ 物事の道理。「—の通じない人だ」「それでは—が逆だ」

８ （「咄」「噺」とも書く。「噺」は国字）人に聞かせるための作り話。説話・昔話・落語など。「浦島太郎の—」「お—の世界」「人情—」

９ こと。ことがら。前述の内容をさしていう。「こんなになるまでほうっておいたとは、まったくひどい—だ」「いやはやあきれた—だね」

[下接語] （ばなし）浮世話・打ち明け話・内輪話・裏話・噂(うわさ)話・大話・御伽(おとぎ)話・戯(おど)け話・落とし話・思い出話・音曲咄(おんぎょくばなし)・怪談咄(ばなし)・楽屋話・掛け合い話・軽口話・愚痴話・小話・こそこそ話・零(こぼ)れ話・三題咄(ばなし)・仕方話・下(した)話・芝居咄(ばなし)・地咄(じばなし)・自慢話・素(す)話・世間話・高話・立ち話・譬(たと)え話・茶話・茶飲み話・作り話・辻噺(つじばなし)・伝え話・艶(つや)話・内証(ないしょ)話・長話・人情話・惚気(のろけ)話・馬鹿話・ひそひそ話・一口話・一つ話・身の上話・土産(みやげ)話・昔話・無駄話・与太話・夜(よ)話・四方山(よもやま)話・別れ話・笑い話

日本語活用形辞書

話し、咄し、離し、放し

読み方：はなし

サ行五段活用の動詞「話す」「咄す」「離す」「放す」の連用形である「話し」「咄し」「離し」「放し」、あるいは連用形が名詞化したもの。

終止形

話す  » 「話す」の意味を調べる
咄す  » 「咄す」の意味を調べる
離す  » 「離す」の意味を調べる
放す  » 「放す」の意味を調べる

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隠語大辞典

囃

読み方：はなし

1. 〔芸〕落語や人情話のこと。

分類 芸能界、落語界

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名字辞典

葉梨

名字	読み方
葉梨	はなし

名字辞典では、珍しい名字を中心に扱っているため、一般的な名字の読み方とは異なる場合がございます。

JMnedict

葉梨

姓	読み方
葉梨	はなし

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

はなし

出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 08:37 UTC 版)

動詞

1. （話し）話すの連用形
2. 放すの連用形
3. 離すの連用形

名詞

1. 【話】話すこと、又は、話された内容。
   1. 会話、談話。
      • 話がはずむ。
   2. 物語、エピソード。
      • カメがウサギに勝つなんて面白い話だね。
      • 海外旅行の話を聞かせて。
   3. つくりばなし、虚構。
      • 「そうしたらね。寺田先生がすっくりと立ち上って、こういう風に机に両手をついて、少しぶるぶる震えながら、「先生の今日の御講演は、全く出鱈目であります」といわれるんだ。いや驚いたね。みんながシーンとしてしまったんだ。先生は真蒼な顔をしておられるしね」/「まさか。話だろう」/「いや、本当なんだよ。長岡先生、全くびっくりされたようだった。（中谷宇吉郎「長岡と寺田」）
   4. 説明、忠告。
      • ちょっと話がある。
      • 人の話をよく聞け。
   5. 相談、交渉。
      • 今度のプロジェクトの件で話がしたい。
      • 話がつく。話がこじれる。
   6. 案件、申し出、提案、企図、計画。
      • 昇進の話が来ている。
      • 投資の話には乗らない。
   7. 事情、経緯。
      • 詳しい話は分からない。
   8. うわさ、もれ伝わってきた情報。
      • 近々、当局から指導があるという話だ。
   9. 話題、話頭。
      • 原子力の話は難しかった。
      • 話をそらす。話を変える。
   10. 話術。
       • 話のうまい人。
   11. 納得、理解のための道理や感性。
       • 話が通じない。話がかみ合わない。話にならない。
       • 話が合う。
   12. 内容、ことがら、事実、すじみち。
       • 人前で授乳というのは戦前までは普通にあった話だ。
       • 汁音を立てるのは海外では通用しない話なので注意を要する。
       • 社会保障費の前に、議員の歳費は削減しないのかって話だろう。
       • ひどい話があったもんだ。
       • 話が違うじゃないか。話があべこべだ。
       1. （接続助詞的に）〜な内容の話をすると。〜のような態度で言うと。
          • 真面目な話、金に困ってるんだよね。
          • ここだけの話、資金繰りが悪化しているそうですよ。
2. 【噺】落語の演題。

類義語

• 会話
• 物語

用法

• 「話し」と表記するときは話す動作を表す。つまり、動詞としての意識が残っているときの表記である。「話」のみで表記したときは名詞である。

漢字辞典

噺

噺	画数：16 訓読み：はなし ハングル：신 対応する英語：talk, (kokuji)

譚

譚	画数：19 音読み：タン、 ダン 訓読み：はなし ピンイン：tan2 ハングル：담 対応する英語：talk

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「はなし」の例文・使い方・用例・文例

• 彼の預金はいつとはなしに減っているようだった
• 努力不足で失敗したのなら言い訳はなしだ
• みんな真剣に先生のはなしを聞きました
• イエスかノーで答えて。その中間はなし。
• デザインの変更はなしで部品を作らなければならない。
• あなたの指導なしではなしえなかったでしょう。
• 油を火からはなしておきなさい。
• 彼女はまるで母国語を話すように英語をはなします。
• 彼らは愛情についてはなした。
• 彼は子供たちにアフリカでの珍しい経験についてはなした。
• 彼が話をやめるように頼んだが、彼はそれでもはなしつづけた。
• 渡る世間に鬼はなし。
• 電話はなしでは済まされないものだ。
• 天井のことをはなしたとて、どうして信じるでしょう。
• 先生は私達にそのことを再三再四はなした。
• 生徒たちは言葉と文化についてはなします。
• 親孝行したいときには親はなし。
• 首相は財政的危機についてくわしくはなした。
• 私はまだそのはなしは聞いてない。
• 私が彼をたずねた時、彼は電話ではなしていた。