三蔵とは? わかりやすく解説

さん‐ぞう〔‐ザウ〕【三蔵】


三蔵

読み方:サンゾウ(sanzou)

(1)古代斎蔵内蔵大蔵
(2)仏教用語経蔵律蔵論蔵


三蔵

読み方
三蔵さんぞう
三蔵みつくら

三蔵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/25 07:00 UTC 版)

仏教用語
三蔵
パーリ語 Tipiṭaka
サンスクリット語 त्रिपिटक
Tripiṭaka
ベンガル語 ত্রিপিটক
ビルマ語 ပိဋကတ် သုံးပုံ
[pḭdəɡaʔ θóʊɴbòʊɴ]
中国語 三藏
(拼音Sānzàng)
日本語 三蔵 (さんぞう)
(ローマ字: sanzō)
朝鮮語 삼장 (三臧)
(RR: samjang)
英語 Three Baskets
クメール語 ព្រះត្រៃបិដក
(Preah trai bekdok)
シンハラ語 ත්‍රිපිටකය
タイ語 พระไตรปิฎก
ベトナム語 Tam tạng
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三蔵(さんぞう、: Tipiṭaka, ティピタカ: Tripiṭaka, トリピタカ)は、仏教における経蔵律蔵論蔵の3つのことであり、仏教の典籍を総称したもの[1][注釈 1]

構成

三蔵は、以下の3種から成る。

  • 律蔵: Vinayapiṭaka 〈ヴィナヤピタカ〉) - 僧伽(僧団)規則・道徳・生活様相などをまとめたもの。
  • 経蔵: Suttapiṭaka 〈スッタピタカ〉: Sūtrapiṭaka 〈スートラピタカ〉) - 釈迦の説いたとされる教え(法、ダルマ)をまとめたもの。
  • 論蔵: Abhidhammapiṭaka 〈アビダンマピタカ〉: Abhidharmapiṭaka 〈アビダルマピタカ〉) - 上記の注釈、解釈などを集めたもの。

歴史

結集によって仏典がまとめられた初期仏教部派仏教の時代から、仏典はこの形でまとめられ、継承されてきており、上座部仏教の『パーリ仏典』では、現在でもその原型を留めている。

他方、後世の数多くの大乗仏教経典の作成と混淆、段階的な仏典の伝播・翻訳を経るなど、三蔵が原型を留めた形で伝わらなかった中国仏教北伝仏教)・チベット仏教圏では、仏典は「大蔵経(一切経)」という形で再編されることになり、これが仏典の総称として用いられている。

(ただし、雑多な『漢訳大蔵経』とは異なり、『チベット大蔵経』は、「律蔵」「経蔵」を「カンギュル」、「論蔵」を「テンギュル」と呼び、三蔵を意識した形で編纂されている。)

他の用法

三蔵の語は、「三蔵に精通した人」という意味で用いられることもあり、玄奘三蔵はその例である[1]

僧官

中国では北周時代に僧官の1つとして「三蔵」が設置された。これはそれ以前の北朝沙門統南朝僧正に相当する。また、「夏州三蔵」のように地方にも置かれていた。

脚注

注釈

  1. ^ 原語のTi, Tri は「3」[要出典]、piṭaka は「籠」を意味し[1]、3つの籠という意味である[要出典]

出典

  1. ^ a b c 中村元ほか(編)『岩波仏教辞典』(第二版)岩波書店、2002年10月、392-393頁。 

外部リンク



三蔵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 09:14 UTC 版)

吾妻ひでお」の記事における「三蔵」の解説

肥満体はげ頭サングラスをかけている。名前の由来は、そもそもは『きまぐれ悟空』で三蔵法師として登場したため。とにかく素直にスケベ。後に『エスパー三蔵』で主役張り、『チョコレート・デリンジャー』ではあらゆる変態技を駆使する一方で家庭持ち中年男悲哀をも表現した

※この「三蔵」の解説は、「吾妻ひでお」の解説の一部です。
「三蔵」を含む「吾妻ひでお」の記事については、「吾妻ひでお」の概要を参照ください。

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