朝廷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/01 06:42 UTC 版)
朝廷(ちょうてい)とは、漢字文化圏諸国における君主制下で官僚組織を伴った政府および政権を指す[1]。また、君主が政治執務を行う場所や建物[2](朝堂院:朝政と朝儀を行う廟堂)。
- ^ 欧州などの君主制下のものには通常「王廷」が用いられる。ローマ皇帝などの帝政下のものには「宮廷」が用いられることがある。
- ^ “朝廷(ちょうてい)の意味”. goo国語辞書. 2019年11月15日閲覧。
- ^ この場合の「庭」は「廷」と同義であり、木々や池などを配した「庭(にわ)」の意味は無く、その場合は「園」が用いられる。
- ^ 吉村『集英社版日本の歴史3 古代王権の展開』「第4章 飛鳥の都」p.117
- ^ 熊谷『日本の歴史03 大王から天皇へ』「第4章 王権の転機」P.231
- ^ 隋書巻八十一·列伝第四十六
- ^ 「朝政」という用語は『古事記』では全く使われておらず、『日本書紀』でも天智天皇紀と天武天皇紀でそれぞれ1箇所、わずか計2箇所だけである。
- ^ 岸『日本の古代7 まつりごとの展開』「1 朝堂政治のはじまり」p.9-24
- ^ 『百錬抄』の記載による。
- ^ ここでいう「天皇家」は有力な権門勢家としての皇室の意味。律令体制が崩壊したのち、天皇制は形式と化したが、中世の天皇家は最高級の権門勢家の1つとして存在した。なお、「天皇家」という表現については「誤った言葉である」とする意見がある。
- ^ その成立時期について、白石太一郎は3世紀前半の「邪馬台国連合」とは一応区別して3世紀中葉以降に「初期ヤマト政権」が成立したとし、箸墓古墳(奈良県)・椿井大塚山古墳(京都府)など出現期の前方後円墳が畿内につくられた時期としている。白石『日本の時代史1 倭国誕生』序章「四-1 初期ヤマト王権の成立」p.69-79
- ^ 笹山晴生ほか『詳説日本史』(山川出版社)、江坂輝弥ほか『高等学校新日本史B』(桐原書店)、加藤友康ほか『高等学校日本史B 改訂版』(清水書院)などではいずれも「ヤマト政権」、大津透ほか『新日本史』(山川出版社)では「ヤマト(大和)政権」、尾藤正英ほか『新選日本史B』(東京書籍)では「大和王権」などの表現が採用されており、高校での「大和朝廷」の表記はなくなっている。
一方、2006年(平成18年)における中学校教科書における表記は、『わたしたちの中学社会 歴史的分野』(日本書籍新社)、藤岡信勝ほか『改訂版 新しい歴史教科書』(扶桑社)の教科書では「大和朝廷」の表現が採用されている。なお、仁藤敦史ほか『中学生の歴史 日本の歩みと世界の動き』(帝国書院)では「ヤマト王権」、大口勇次郎ほか『新中学校歴史 日本の歴史と世界』(清水書院)、大濱徹也『歴史 日本の歩みと世界』(日本文教出版・大阪書籍)、笹山晴生『歴史 未来を見つめて』(教育出版)では「大和政権」であった。
学習指導要領では2008年(平成20年)の中学校学習指導要領の改訂でも「大和朝廷」の用語は使用されており([1])、高校では従来「大和朝廷による国土統一」([2])の文言があったが、2009年(平成21年)告示の新学習指導要領では「大和朝廷」の用語は見られない(「ヤマト王権」などの用語も見られず、同時代の日本について「古代国家」との表現のみが見られる)。 - ^ 関『争点日本の歴史2 古代編Ⅰ』「『ヤマト』王権の成立はいつか」p.53-54
- ^ 鬼頭『朝日百科 日本の歴史1 原始・古代』「大王と有力豪族」p.250脚注
- ^ a b 後述書 p.245
- ^ 後述書 p.244
- ^ 『戦国時代に於ける皇室の研究』国史学11号
- ^ 今谷明 『戦国時代の貴族』 講談社学術文庫 2002年 p.245
- ^ 水野計 『江戸の大誤解』 彩図社 2016年 pp.213 - 214
- ^ 最終的な調査では4万石を超えている。
- ^ 週刊朝日ムック 『歴史道 vol2[完全保存版] 江戸の暮らしと仕事大図鑑』 朝日新聞出版 2019年 p.24.
- ^ 後述書 p.159
- ^ 後述書
- ^ 五味文彦 『日本の中世』 財団法人放送大学教育振興会 第2刷1999年(1刷98年) ISBN 4-595-55432-X p.159
- ^ 磯田道史 『素顔の西郷隆盛』 新潮新書 2018年 ISBN 978-4-10-610760-3 p.204.
[続きの解説]
「朝廷」の例文・使い方・用例・文例
- 人は朝廷をはばかって言いたいことを言わずにいる
- 県という大和朝廷の直轄領
- 外国の朝廷
- 馬長という,神事の際に朝廷から奉られる馬に乗った人
- 古代の駅制において,都からの使者に朝廷が与えた鈴
- 朝廷時代,諸国からの貢ぎ物などを納めた倉庫
- 朝廷で行われる政務や儀式
- 朝廷に仕える人
- 天皇や朝廷
- 神仏や朝廷に捧げるその年最初にできた農産物
- 朝廷に仕える僧侶
- 天皇を助けて政務を執行した朝廷最高の官職
- 朝廷方の軍の指揮下にある兵
- 議奏という,武家時代の朝廷における職
- 魚袋という,朝廷に仕える人の装身具
- 朝廷で行われる宴会
- 朝廷の歴代の職員録
- 天皇を中心とする朝廷
- 朝廷に仕える高官である公と卿
- 昔,朝廷に仕えた,大臣,大納言,中納言,参議および三位以上の貴族
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