公方

デジタル大辞泉

おおやけ‐がた〔おほやけ‐〕【公方】

読み方：おおやけがた

朝廷・政治などに関する方面。

「—の御後見はさらにも言はず」〈源・澪標〉

く‐ぼう〔‐バウ〕【^▽公方】

読み方：くぼう

１ おおやけ。おもてむき。公事。

「和殿をもちてこそ、—、私、心安く」〈曽我・一〉

２ 天皇。また、朝廷。

「—までもきこしめしひらかれ」〈曽我・一〉

３ 鎌倉・室町時代、幕府・将軍家をさしていう語。また、鎌倉府の長をいう。

４ 中世、守護・荘園領主をいう。

５ 江戸時代、将軍をいう。

難読語辞典

公方

読み方：オオヤケ（ｏｏｙａｋｅ），　クボウ（ｋｕｂｏｕ）

公的な事柄に関する方面

歴史民俗用語辞典

公方

読み方：クボウ（ｋｕｂｏｕ）

（１）朝廷、天皇。
（２）鎌倉時代の征夷大将軍。
（３）室町時代の将軍・鎌倉御所。
（４）江戸時代の将軍。

ウィキペディア

公方

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/01/06 17:23 UTC 版)

公方（くぼう）は、前近代の日本において、国家に関する公（おおやけ）のことを体現する方面および国家的統治権、すなわち古い時代の天皇やその朝廷、鎌倉時代、室町時代の将軍に起源する言葉である。特に室町時代の後半には、将軍の公権力の代行者として君臨した足利将軍家の一族の者の肩書きとして用いられた。公方の称号を公方号という。また、将軍、公方の敬称として御所号が用いられた。

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「公方」の例文・使い方・用例・文例

• 増上寺に公方様のお成りがあった