執権とは? わかりやすく解説

しっ‐けん【執権】

読み方:しっけん

政治実権握ることまた、その人

院政時代院の庁長官の称。

鎌倉幕府職名幕政統轄した最高の職。第3代将源実朝のとき北条時政就任し以後北条氏世襲した。

室町時代管領(かんれい)のこと。また、主家補佐するところから、諸大名家臣の称。


執権

読み方:シッケンshikken

鎌倉幕府政務統轄する最高の職。


執権

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/09 09:06 UTC 版)

執権(しっけん)は、鎌倉幕府の職名。鎌倉殿を助け、政務を統轄した。元来は政所別当の中心となるものの呼称であった[注釈 1]


注釈

  1. ^ ただし、征夷大将軍の位階が政所を設置できる従三位に到達していない時期には、政所が停止されているにもかかわらず執権は何ら制約を受けていないことから、鎌倉幕府の政所別当が執権を兼ねる例はあっても、2つの職は別の役職として切り離して考えるべきだとする考え方もある。また、北条泰時が執権だった時期には、叔父で連署の北条時房が筆頭の別当で泰時は次席の別当であったことも指摘されている[1]

出典

  1. ^ 長又高夫『御成敗式目編纂の基礎的研究』(汲古書院、2017年)P180-181・185
  2. ^ "執権". 精選版 日本国語大辞典. コトバンクより2021年8月29日閲覧
  3. ^ 近藤成一『鎌倉時代政治構造の研究』(校倉書房、2016年)P14-20
  4. ^ 長又高夫『御成敗式目編纂の基礎的研究』(汲古書院、2017年)P168-172・184-185
  5. ^ 細川重男『鎌倉幕府の滅亡』(吉川弘文館、2011年) P132-133
  6. ^ 漆原徹「書評 細川重男著『鎌倉政権得宗専制論』」(2002年、慶應義塾大学法学研究会)113-114p
  7. ^ 日本史史料研究会編『将軍・執権・連署 鎌倉幕府権力を考える』(吉川弘文館、2018年)P133


「執権」の続きの解説一覧

執権(北条家)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/15 01:35 UTC 版)

鎌倉時代の人物一覧」の記事における「執権(北条家)」の解説

北条時政……鎌倉幕府初代執権。 北条義時……鎌倉幕府第2代執権。 北条泰時……鎌倉幕府第3代執権北条経時……鎌倉幕府4代執権。 北条時頼……鎌倉幕府5代執権。 北条長時……鎌倉幕府6代執権。 北条政村……鎌倉幕府第7代執権。 北条時宗……鎌倉幕府第8代執権。 北条貞時……鎌倉幕府第9代執権。 北条師時……鎌倉幕府第10代執権。 北条宗宣……鎌倉幕府11代執権。 北条煕時……鎌倉幕府第12代執権。 北条基時……鎌倉幕府第13代執権。元弘の乱自刃北条高時……鎌倉幕府第14代執権。東勝寺合戦自刃北条貞顕……鎌倉幕府第15代執権。東勝寺合戦自刃北条守時……鎌倉幕府第16代執権。新田義貞軍に攻められ自刃

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執権

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 18:30 UTC 版)

鎌倉幕府」の記事における「執権」の解説

鎌倉幕府将軍鎌倉殿)の補佐役。次第将軍権限吸収していき、事実上鎌倉幕府トップとなる。北条氏世襲したが、後に北条得宗家当主が執権職を一族の人物譲った後も得宗家当主実権掌握し続けようになった

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「執権」を含む「鎌倉幕府」の記事については、「鎌倉幕府」の概要を参照ください。

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