北条政子とは? わかりやすく解説

ほうじょう‐まさこ〔ホウデウ‐〕【北条政子】

読み方:ほうじょうまさこ

[一][1157〜1225源頼朝正室頼家実朝の母。時政長女頼朝死後尼となり、初め頼家、のち実朝将軍としてその後となった実朝暗殺後は京都から九条頼経4代将軍迎え執権政治確立して尼将軍といわれた。平政子

[二]永井路子による長編歴史小説昭和42年1967)から昭和43年1968)にかけて「新潟日報」などの地方紙連載昭和44年1969)、単行本刊行[一]半生を描く。


北条政子

作者永井路子

収載図書北条政子・炎環
出版社講談社
刊行年月1987.8
シリーズ名日本歴史文学館


北条政子

作者鷲尾雨工

収載図書北条時宗―その弱冠の頃 鎌倉北条小説集
出版社トーコー企画
刊行年月2001.1
シリーズ名歴史文学名作


北条政子

作者澤田ふじ子

収載図書女人絵巻
出版社徳間書店
刊行年月2004.10
シリーズ名徳間文庫


北条政子

作者海音寺潮五郎

収載図書悪人列伝 中世新装版
出版社文藝春秋
刊行年月2006.12
シリーズ名文春文庫


北条政子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/15 02:32 UTC 版)

北条 政子(ほうじょう まさこ、平政子[1](たいらの まさこ)、保元2年(1157年) - 嘉禄元年7月11日1225年8月16日))は、平安時代末期から鎌倉時代初期の女性鎌倉幕府を開いた源頼朝御台所。子は頼家実朝大姫三幡。 周囲の反対を押し切り、伊豆の流人だった頼朝の妻となった。夫の死後に落飾して尼御台(あまみだい)と呼ばれた。法名は安養院(あんにょういん)[2]


注釈

  1. ^ 坂井は当時の北条時政クラスの武士は側室は持たなかったと指摘した上で、祐親の娘が政子から時房までの子女を生んだ後に死去し、その後で時政は牧の方と再婚したとする見解を取っている[5]
  2. ^ 真名本『曾我物語』巻三に「安元弐年丙申三月中半(なかば)のころより、兵衛佐殿は、北条の妃(ひめ)に浅からぬ御志に依て、夜々通はんとせし程に、姫君一人御在(おはしま)す(原文は漢文)」という記述がある[7]。通説では、「安元2年(1176年)3月」より、頼朝が政子の元に通い始めて、やがて姫君(大姫)が生まれたと解釈される[8][9]が、「安元2年(1176年)3月」は頼朝が政子に通い始めた結果、大姫が生まれた時期を指すとする解釈もある[10]。なお、後者の解釈によれば、伊東祐親が頼朝と政子の交際を知ったことが、頼朝と娘・八重姫を引き離して、2人の間の子である千鶴丸を殺害した直接の原因であったとしている[11]
  3. ^ 頼朝や頼家・実朝もほとんどは「先武衛」や「将軍家」など、当時の地位を反映した通称で記述される。
  4. ^ ただし高橋は言及していないが、昭和7年(1932年)にも「北條政子[33]」表記を採る書籍がある。

出典

  1. ^ 永原慶二監修、貴志正造訳注『新版 全譯吾妻鏡 第二巻自卷第八至第十六』、新人物往来社、358頁(建久十年己未二月大)
  2. ^ “安養院 - 鎌倉市観光協会 | 時を楽しむ、旅がある。~鎌倉観光公式ガイド~”. www.trip-kamakura.com. 2024年1月30日閲覧
  3. ^ 坂井孝一 2021, p. 42-44.
  4. ^ 坂井孝一 2021, p. 48-51.
  5. ^ 坂井孝一 2021, p. 50-51.
  6. ^ 保立道久 2015, p. 311・313(系図).
  7. ^ 坂井孝一 2021, p. 90-91.
  8. ^ 坂井孝一 2021, p. 90-95.
  9. ^ 呉座勇一 2021, p. 26-27.
  10. ^ 保立道久 2015, p. 309-310.
  11. ^ 保立道久 2015, p. 307-315.
  12. ^ 山本みなみ 2021, p. 83.
  13. ^ 石井進 1974.
  14. ^ 坂井孝一 2020.
  15. ^ 永井晋 2000, p. 135-159.
  16. ^ a b 野村育代 2000, p. 7.
  17. ^ 高橋秀樹 2004, p. 1–4.
  18. ^ 吉海直人「北条政子」は本名ではなかった─大河ドラマの基礎知識─、2022年02月08日
  19. ^ 小谷野敦『名前とは何か なぜ羽柴筑前守は筑前と関係ないのか』青土社、2011年、141-142頁
  20. ^ 尾脇秀和『氏名の誕生 江戸時代の名前はなぜ消えたのか』筑摩書房、2021年、278頁
  21. ^ a b c d 高橋秀樹 2004, p. 2.
  22. ^ 高橋秀樹 2004, p. 2–3.
  23. ^ 大藤修 2012, p. 83.
  24. ^ 尾脇秀和『氏名の誕生 江戸時代の名前はなぜ消えたのか』筑摩書房、2021年、244、252、291-297頁
  25. ^ 田端泰子 2003, p. 197–199.
  26. ^ 田端泰子 2003, p. 196.
  27. ^ 五味文彦 2007, p. 28.
  28. ^ 山田孝雄 1932, p. 516.
  29. ^ 高橋秀樹 2004, p. 3.
  30. ^ 山路禰吉 1912, p. 497.
  31. ^ 本多浅治郎 1913, p. 267.
  32. ^ a b 高橋秀樹 2004, p. 4.
  33. ^ 雄山閣編集局編 1932, p. 3.
  34. ^ 渡邊幾治郎 1940, p. 124.
  35. ^ 洞富雄『庶民家族の歴史像』校倉書房、1966年、183頁
  36. ^ 高橋(1966)15-16頁
  37. ^ 井戸田博史『氏と名と族称 その法史学的研究』法律文化社、2003年、105頁
  38. ^ 武光誠『名字と日本人 先祖からのメッセージ』文芸春秋、1998年、86頁
  39. ^ 高橋秀樹 2004, p. 18.


「北条政子」の続きの解説一覧

北条政子(ほうじょう まさこ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/28 22:08 UTC 版)

妖狐伝義経千本桜」の記事における「北条政子(ほうじょう まさこ)」の解説

北条時政長女で、源頼朝正室アホ毛特徴

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北条政子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/28 16:39 UTC 版)

義経 (小説)」の記事における「北条政子」の解説

頼朝正室伊豆大名主北条氏当主である北条時政娘。英気溌剌と湛える聡明な女性で、絢爛武者譚を好むなど男勝り胆力もある。頼朝とは良き相談相手として艱苦分かち合い妬心激しく悋気抑えられずに夫の妾宅破壊することもあったものの、糟糠の妻として政権創業助けた

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北条政子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 16:32 UTC 版)

夢語りシリーズ」の記事における「北条政子」の解説

源頼朝正室北条義時、時房の姉。「夢語り」、「月のほのほ」、「夕凪の賦」、「砂の鏡」に登場

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北条政子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/27 14:25 UTC 版)

うらたろう」の記事における「北条政子」の解説

頼朝正室侍女戯れる頼朝を「百貫と書かれた大槌殴り地面めり込ませた。頼朝殺された後、温羅太郎勧誘する拒否される

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北条政子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/19 06:21 UTC 版)

遮那王義経」の記事における「北条政子」の解説

現在、頼朝監視務めている北条家北条時政娘。当初誤った噂話信じていたため、頼朝極悪人思っていた。しかし、いざ実物見てみると容姿端麗頼朝一目惚れし、さらに噂は誤りであったどころか優しい性根持ち主知って完全に惚れることとなる。

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北条 政子(ほうじょう まさこ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/11 16:31 UTC 版)

源氏 (漫画)」の記事における「北条 政子(ほうじょう まさこ)」の解説

北条家長女15歳。「源氏」の妾となる予定で、「源氏」のそばに居るために7歳の時から戦場におり、行軍の中で弁慶育てられた。「源氏」を愛していた。気立て良く根性もある元気な少女克己出会って恋し克己だけを愛する男だと知りつつも、その恋情深めていく。

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