朝儀とは? わかりやすく解説

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ちょう‐ぎ〔テウ‐〕【朝儀】

読み方:ちょうぎ

朝廷が行儀式。公の儀式


朝儀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/23 17:35 UTC 版)

朝儀(ちょうぎ、英語: Imperial Council )とは、王朝における朝廷儀式の総称。以下では日本での朝儀について述べる。

朝儀の場と種類

朝儀とは、朝堂においておこなわれた、さまざまな公の儀式の総称[1]である。朝儀は大きく、

  1. 天皇即位儀元日朝賀任官叙位改元の宣詔、告朔などの朝拝を中心とする儀式
  2. 節会や外国使への賜饗などの饗宴を中心とする儀式

に二分される。

奈良時代において、1.は天皇大極殿に御し、大極殿門をはさんで朝廷には文武百官が列を組んで立ち並ぶ[1]かたちとなり、2.は大極殿門に天皇が出御し、朝堂が臣下のいる場所となった。平城宮におけるこの2つの形態は、平安時代大内裏にも継承され、1.は朝堂院、2.は豊楽院にて執りおこなわれることとなった。

儀式・典礼

平安時代、朝儀や祭事、四季の行事などに関する形式と作法の次第を定めたものを「儀式」といい、その典拠となる先例(故実)を「典礼」と呼んでいる。儀式・典礼は、法における礼を基本としてつくられたものが多いとされる。儀式・典礼を知ることは、貴族社会において必須のこととしてきわめて重要視された。かれらが朝儀に参加し、その作法の先例を尊重して、正しく儀式次第をおこなうことこそが、公家の体面や資質にかかわるほどであった。そのため、院政期から鎌倉時代にかけて、朝廷で有職故実の学が生まれ、儀式書も多数記されることとなるが、これは、過ぎ去ったよき時代への懐古と尊重の念を基本としていた。

朝儀の成立

朝儀の成立は、各々の儀式それぞれに個別の事情があり時期も一定しないが、唐の律令の受容と深い連関があり、大宝元年(701年)完成の大宝律令によって、はじめて国家的な儀容の基本が整備されたものと考えられている。

脚注

  1. ^ a b 黒須(1995)p.118-119

出典

関連項目


朝儀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/25 08:00 UTC 版)

朝庭」の記事における「朝儀」の解説

朝儀は、朝堂朝庭においておこなわれたさまざまな公の儀式総称であった。朝儀は大きく天皇即位儀、元日朝賀任官叙位改元の宣詔、告朔などの朝拝中心とする儀式 節会外国使への賜饗などの饗宴中心とする儀式二分される。

※この「朝儀」の解説は、「朝庭」の解説の一部です。
「朝儀」を含む「朝庭」の記事については、「朝庭」の概要を参照ください。

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