告朔

デジタル大辞泉

こく‐さく【告^×朔／^▽視告^×朔】

読み方：こくさく

１ ⇒こうさく（視告朔）

２ 古代中国で、諸侯が天子から受けた新しい年の暦を祖先の廟(びょう)に納め、毎月1日に羊を供えて廟に告げ、その月の暦を国内に施行したこと。

こう‐さく〔カウ‐〕【^▽視^▽告^×朔／^▽告^×朔】

読み方：こうさく

《「視」は慣例として読まない》古代、毎月朔日に、天皇が大極殿(だいごくでん)で各役所から奏上する官吏の勤務・出勤日を記した公文書を閲覧する儀式。延喜年間（901〜923）のころから正月・4月・7月・10月の月初めだけになり、やがて行われなくなった。こくさく。ついたちもうし。

歴史民俗用語辞典

告朔

読み方：コウサク（ｋｏｕｓａｋｕ），　ツイタチモウシ（ｔｓｕｉｔａｃｈｉｍｏｕｓｈｉ）

宮中儀礼の一。

別名 視告朔(視の字を読まないのが例)

ウィキペディア

告朔

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/02/13 08:18 UTC 版)

告朔（こうさく、こくさく）とは、中国・朝鮮・日本などで行われていた朝廷の儀式の一つ。

ウィキペディア小見出し辞書

告朔

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/07/25 08:00 UTC 版)

「朝庭」の記事における「告朔」の解説

告朔（こうさく）は「視告朔」とも表記し、有位の文武官人が毎月1日（朔日）に朝庭に会し、諸司（それぞれの役所）の前月の公文を進奏し、天皇がこれを閲覧する儀礼であった。『養老令』の衣服令によれば、告朔の際には朝服を着用することが定められていた。また、『令集解』（868年（貞観10年）ころ成立）引用の「古記」によれば、内舎人（うどねり）が朝庭に置かれた公文の案をもって内裏に参入し、大納言がそれを天皇に奏上するというかたちで進められていたことがわかる。これは本来、百官の朝政における前月分の勤めぶりと上日（上番の日、勤務日）の日数などを天皇が視る性格をもっていたものであったが、しだいに儀式化していった。

Weblio日本語例文用例辞書

「告朔」の例文・使い方・用例・文例

• 告朔という,宮中の儀式
• 告朔という,古代中国の行事
• 視告朔という,朝廷の儀式