告子とは? わかりやすく解説

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こく‐し【告子】

読み方:こくし

中国戦国時代思想家一説に、名は不害孟子論争し孟子性善説対し人間の本性は善とも悪とも判別できず、導き方で善悪定まるとした。生没年未詳


告子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/26 19:08 UTC 版)

告子(こくし、生没年不詳、紀元前4世紀ごろ[1])は、中国戦国時代の思想家。姓は告、名は不害または勝[2]。著作は伝わらないが、『孟子』告子上篇に孟子との論争が伝えられる。

告子は、孟子の性善説に対し、人の性には善も不善も無いとする「性無善無不善説[2]」(性無善無悪説[3]、無記説[4]性白紙説[要出典]とも)の立場をとった。また、は心の内にあるがは心の外にあるとする「仁内義外説」の立場もとった[1]

諸子百家の一人だが、どの家に属するか判然とせず、儒家[5]墨家[5][2]道家[5][6]名家[6]など諸説ある。

『孟子』公孫丑上篇[2]、『墨子』公孟篇[2]王充論衡』本性篇[7]にも登場する。

脚注

  1. ^ a b 土田健次郎 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)『告子』 - コトバンク
  2. ^ a b c d e 裏善一郎「告子考」『漢文學會々報』第14号、東京文理科大學漢文學會、29-32頁、1953年。 NAID 120006313764https://doi.org/10.15068/00146397 
  3. ^ 町田三郎 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)『人性論(中国思想)』 - コトバンク
  4. ^ 金谷治「『孟子』の研究 その思想の生い立ち」『金谷治中国思想論集 中巻』平河出版社、1997年(原著1951年)。 ISBN 978-4892032868 41頁。
  5. ^ a b c ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典『告子』 - コトバンク
  6. ^ a b 郭沫若 著、野原四郎佐藤武敏上原淳道 訳『中国古代の思想家たち 下』岩波書店、1957年。doi:10.11501/2970897 76頁。
  7. ^ 山田勝美論衡 上』明治書院新釈漢文大系〉、1976年。 ISBN 978-4625570681 

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