悟空とは? わかりやすく解説

悟空

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/10 05:27 UTC 版)

悟空
731年 - 812年
生地 京兆雲陽(陝西省涇陽県
寺院 章敬寺
著作 『悟空入竺記』
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悟空(ごくう、731年 - 812年)は、中国代の仏教僧侶。後の通俗小説西遊記』の主要登場人物・孫悟空の名前の元になったと言われる。

生涯

俗名は「車 奉朝」。京兆雲陽(陝西省涇陽県)の出身で、南北朝時代北魏の皇室拓跋氏の後裔という。もともとは唐朝に仕える官吏で、天宝10載(751年玄宗皇帝の国使として天竺インド)の罽賓国(カシミール、迦湿密)に派遣された張韜光に随行。同12載(753年)2月、ガンダーラ(乾陀羅国)に到着するが、現地で病を得て、使節一行と別れインドに留まった。ほどなく出家して「ダルマダーツ」(達摩駄都、Dharmadhatu)と称する(漢訳では「法界」)。その後数十年間インド各地の寺院を巡って仏典を蒐集した。

故国へ帰ることを決意し、ウイグル帝国統治下のホータン(于闐国)・クチャ(亀茲国)などを経由、各地で持参の仏典の漢訳を依頼。ついに貞元5年(789年)9月、約40年ぶりに帰国を果たした。翌年、徳宗皇帝に拝謁し、仏典・仏舎利等を奉呈。勅命により正式に得度し、「悟空」の名を賜った。長安章敬寺の住持となり、仏典漢訳に従事し、徳宗の崇敬を受けたという。

悟空の天竺への往復に関する旅程・経由地の図録は『悟空入竺記』としてまとめられた。また『宋高僧伝』の巻3に「唐上都章敬寺悟空伝」として伝記が載せられている。『西遊記』のストーリーの元になった三蔵法師(玄奘三蔵)の行跡と比較して、玄宗皇帝時代に西域経由でインドまで赴いたこと、仏教の経典を唐に持ち帰ったこと、旅の途中の地誌を旅行記として残した(『大唐西域記』)ことなどが共通する。そのため『西遊記』物語における、「西天取経」の旅をする三蔵法師の従者・孫行者の名前として、同様の西天取経僧である「悟空」の名が与えられたのではないかとする説がある(詳細は西遊記の成立史を参照)。


悟空

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/14 01:36 UTC 版)

電撃テンジカーズ」の記事における「悟空」の解説

本作主人公。元々は日本出身中学一年生通学中、太郎によって別世界引きずり込まれた。偶然悟空専用アイテム輪っかかぶってしまい、属性持っていたため悟空となった元の世界に戻るために天竺目指す。そんな経緯で悟空となった為に悟空としての力は殆ど使いこなせておらず、異世界の常識戸惑いっぱなし

※この「悟空」の解説は、「電撃テンジカーズ」の解説の一部です。
「悟空」を含む「電撃テンジカーズ」の記事については、「電撃テンジカーズ」の概要を参照ください。

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