仏典の漢訳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/13 14:36 UTC 版)
古代より独自の文明を発展させてきた中国が、前近代において大々的に外来の思想を受け入れた例は漢代から唐代まで盛んに続いた仏教の受容においてあった。しかし、仏教の教えを理解するために必要な仏典はほとんどの漢文読者には理解することができない外国語で記述されていたから、漢文に翻訳する必要があった。 このような訳業は、大部分が鳩摩羅什のような西域出身の僧によって行なわれ、まれに漢字文化圏からも梵語などを学んで漢訳に携わる訳経僧が出た。とくに玄奘は自らインドから持ち帰った膨大な経典を翻訳したことで名を残し、偉大な漢訳僧は三蔵法師と尊称されるが、この称号は玄奘の別名として認識されることが多い。
※この「仏典の漢訳」の解説は、「漢訳」の解説の一部です。
「仏典の漢訳」を含む「漢訳」の記事については、「漢訳」の概要を参照ください。
- 仏典の漢訳のページへのリンク