経蔵とは? わかりやすく解説

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きょう‐ぞう〔キヤウザウ〕【経蔵】

読み方:きょうぞう

三蔵の一。釈迦(しゃか)の説いた教え総称

寺院で、一切経などの経典納めておく経堂


経蔵

読み方:キョウゾウ(kyouzou)

大寺院の中で教典収蔵してある建物

別名 経楼、経庫、経堂


きょうぞう 【経蔵】

仏教用語。①教典納めておく経堂。②経・律・論三蔵の中の経蔵。→ 三蔵

経蔵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/07 13:43 UTC 版)

経蔵(きょうぞう、: Sutta pitaka(スッタ・ピタカ): Sutra pitaka(スートラ・ピタカ))とは、仏教の聖典(仏典三蔵)の一部であり、釈迦の教説である: Sutta(スッタ): Sutra(スートラ))をまとめたもの。

歴史

初期仏教

釈迦の死後、僧伽(仏教僧団)では仏教の成り立ちや戒律、その教説などを保全すべく、500人の阿羅漢五百羅漢)によって結集(集会)が開かれ、その内容が文書化され、三蔵としてまとめられた。その内の1つがこの経蔵である。

上座部仏教(南伝仏教)

部派仏教時代の形式を留めている上座部仏教(南伝仏教)の聖典である『パーリ仏典』は、現在でも「三蔵」の形式が保全されており、経蔵も「スッタ・ピタカ」(: Sutta pitaka)として保存されている。

これは、長部中部相応部増支部小部の5部から成り、小部を除く4部は、漢訳経典の『阿含経』に相当する。

中国仏教(北伝仏教)

中国仏教(北伝仏教)においては、大乗仏教経典・偽経の追加や、段階的な仏典の輸入・翻訳が繰り返されたため、元々の「三蔵」や「経蔵」の枠組み自体が壊れてしまった。

漢訳経典は、後に代の頃から一切経大蔵経として総集・再編されていくことになるが、それらは般若経華厳経など主要な大乗仏教経典を中心に、雑多にまとめられており、律が後景に退き、その大部分が大乗仏教経典・偽経も含む「経」で占められるため、「三蔵」や「経蔵」の概念・呼称を適用しづらいものになってしまった。

チベット仏教

中国よりも更に遅く、大乗仏教・密教化した仏教を段階的に受容したチベット仏教における『チベット大蔵経』も、大乗仏教経典や密教タントラが入り乱れて元々の「三蔵」の枠組みが壊れてしまっているため、中国仏教の『漢訳大蔵経』と事情は大差が無い。

ただし、アティーシャ以来、顕密総合が志向され、「律蔵」「経蔵」に相当する「カンギュル」、「論蔵」に相当する「テンギュル」の組み合わせで『チベット大蔵経』が構成されているため、『漢訳大蔵経』よりは、「三蔵」との対応関係が維持されている。

出典

関連項目


経蔵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/10 11:04 UTC 版)

美濃国分寺」の記事における「経蔵」の解説

経典収蔵し建物回廊外側金堂講堂の間の東寄り位置する推定され鐘楼とは伽藍中軸に対して左右対称推定)、鐘楼同等程度規模と見られるが、未検出のため詳細明らかでない。現在は推定位置基壇盛土により標示されている。

※この「経蔵」の解説は、「美濃国分寺」の解説の一部です。
「経蔵」を含む「美濃国分寺」の記事については、「美濃国分寺」の概要を参照ください。

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