瑜伽師地論とは? わかりやすく解説

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ゆがしじろん〔ユガシヂロン〕【瑜伽師地論】

読み方:ゆがしじろん

大乗論書漢訳では弥勒(みろく)説とし、チベット訳では無著(むじゃく)著とする。4世紀ころ成立玄奘(げんじょう)訳100巻が有名。瑜伽行実践詳説し、唯識中道理に悟入すべきことを説くもの。瑜伽論


瑜伽師地論〈巻第七十八/〉


瑜伽師地論〈第廿一/〉


瑜伽師地論〈巻第十二、第十三、第十四/第十七〉


瑜伽師地論〈巻第卅八/〉

主名称: 瑜伽師地論〈巻第卅八/〉
指定番号 1262
枝番 00
指定年月日 1930.05.23(昭和5.05.23)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書 弘安年中宮寺尼信如移点ノ奥書アリ
員数 1巻
時代区分 奈良
年代
検索年代
解説文: 奈良時代作品

瑜伽師地論〈巻第卅二、第七十六/〉

主名称: 瑜伽師地論〈巻第卅二、第七十六/〉
指定番号 1279
枝番 00
指定年月日 1930.05.23(昭和5.05.23)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書 弘安年中宮寺尼信如移点ノ奥書アリ
員数 2巻
時代区分 奈良
年代
検索年代
解説文: 奈良時代作品

瑜伽師地論

主名称: 瑜伽師地論
指定番号 2182
枝番 00
指定年月日 1967.06.15(昭和42.06.15)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書
員数 81
時代区分 奈良平安
年代
検索年代
解説文: 奈良平安時代作品
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書跡・典籍:  瑜伽師地論  瑜伽師地論  瑜伽師地論  瑜伽師地論  画図讃文巻第廿七  画図讃文巻第廿六  癡兀大恵墨蹟

瑜伽師地論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/12 10:03 UTC 版)

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瑜伽師地論』(ゆがしじろん、: Yogācārabhūmi-śāstra, ヨーガーチャーラ・ブーミ・シャーストラ)は、大乗仏教唯識派の重要な文献。

概要

表題は「ヨーガ行者の階梯についての論」の意。100巻、弥勒菩薩説、玄奘訳(大正蔵・30)。ただし、チベット訳では無着所説という。

世親の兄である無著(asaṅga, असङ्ग)が、兜率天に住む弥勒菩薩maitreya मैत्रेय)の説を聞いて著したといわれている。瑜伽行(yogācāra)の観法を詳説したものである。

内容

本書は、瑜伽行者が認識する対象()、修行、果を明らかにしたもので、阿頼耶識説、三性三無性説、唯識説、その他のさまざまな問題が詳しく説かれている。
組織は5つからなり、第1本地分では、三乗の思想を、

  1. 五識身相応地
  2. 意地
  3. 有尋無伺地
  4. 無尋唯伺地
  5. 無尋無伺地
  6. 三摩哂多地
  7. 非三摩哂多地
  8. 有心地
  9. 無心地
  10. 聞所成地
  11. 思所成地
  12. 修所成地
  13. 声聞地
  14. 独覚地
  15. 菩薩地
  16. 有余依地
  17. 無余依地

の17地に分けて説き、第2の摂決択分では本地の中の要義を説明し、第3の摂釈分では諸経の儀則を解釈し、第4の摂異門分では経典中の諸法の名義を解釈し、第5の摂事分では三蔵の要義を解釈している。

なお、これらの部分訳がある。

  • 『菩薩地持経』10巻 北涼 曇無讖訳 菩薩地
  • 『菩薩善戒経』9巻 求那跋摩訳 菩薩地
  • 『十七地論』5巻(散佚) 真諦訳 本地分の初め
  • 『決定蔵経』3巻 梁 真諦訳 摂決釈分の初め

本書に影響をうけた論書に、次のようなものがある。

  • 『顕揚聖教論』20巻
  • 『大乗阿毘達磨集論』7巻
  • 『摂大乗論』無著
  • 『摂大乗論釈』世親
  • 『仏性論』世親著
  • 『成唯識論』護法著

なお、下記は菩薩地と同じ名前であり、菩薩地に基づいて内容を発展したものである。

  • 『大乗荘厳経論』13巻(mahāyānasūtrālaṅkāra)

註釈書

関連項目



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