理趣経とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 理趣経の意味・解説 

りしゅきょう〔リシユキヤウ〕【理趣経】

読み方:りしゅきょう

大乗経典。1巻不空訳。「般若経」の理趣分に相当。般若の空の理趣清浄であることを説くもので、密教極意を示すとして真言宗で常に読誦する大楽金剛不空真実三摩耶経。般若理趣経


理趣経〈足利尊氏筆/〉


理趣経

主名称: 理趣経
指定番号 1390
枝番 02
指定年月日 1911.04.17(明治44.04.17)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書
員数 1巻
時代区分 平安鎌倉
年代 1185 1192
検索年代
解説文: 平安鎌倉時代作品

理趣経

読み方:リシュキョウ(rishukyou)

分野 仏典

年代 中国・唐

作者 不空金剛〔訳〕


理趣経

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/20 15:02 UTC 版)

理趣経』(りしゅきょう)、正式名称『般若波羅蜜多理趣百五十頌』(はんにゃはらみったりしゅひゃくごじゅうじゅ、: Prajñāpāramitā-naya-śatapañcaśatikā, プラジュニャーパーラミター・ナヤ・シャタパンチャシャティカー)は、『金剛頂経』十八会の内の第六会にあたる『理趣広経』の略本に相当する密教経典である。主に真言宗各派で読誦される常用経典である。


注釈

  1. ^ 大意は「大いなる楽は金剛のごとく不変で空しからずして真実なりとの仏の覚りの境地を説く経」
  2. ^ 「依経」(えきょう)とは、文字通り宗派のよりどころとなる教えを持つ経典を指す。
  3. ^ 2000年代以前は立川流の側を性的思想を奉じた集団とする誤解があったが、21世紀現在は史料批判によって否定されている(「彼の法」集団を参照)
  4. ^ なお、この項目は太平洋戦争中に四国で出家した村岡の実体験である。ある檀家が『理趣経』の経文を覚えており、村岡の師僧の読経に唱和した所、僧は檀家を「ついてくるな!」と大喝し、「『理趣経』はお大師さんが在家のものには教えちゃならんといわれたんじゃ」と述べたという。理由は、前述の最澄の経文借用の件と同じである。

出典

  1. ^ 宮坂、2002年。
  2. ^ a b c d 松長、1984年。
  3. ^ 『空海の風景』上巻68頁
  4. ^ 松長有慶著『秘密の庫を開く』(集英社)125頁 
  5. ^ 松長、1984年。
  6. ^ 大栗、2000年。
  7. ^ a b 村岡、2002年。
  8. ^ 彌永 2018a, pp. 40–41.
  9. ^ 彌永 2018b, pp. 68–71.
  10. ^ 大般若経(578巻)第十会 般若理趣分
  11. ^ 『印と真言の本』[要ページ番号]


「理趣経」の続きの解説一覧


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「理趣経」の関連用語

理趣経のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



理趣経のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
文化庁文化庁
Copyright (c) 1997-2024 The Agency for Cultural Affairs, All Rights Reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの理趣経 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS