理財商品
別名:ウェルスマネジメント商品
金利の高い金融商品のこと。中国の政府当局の規制を回避できるとされ、中国で広く出回っている。
主に証券会社や信託会社などが理財商品を取り扱っているとされ、通常の預金や融資とは別の経路で資金を収集することから、シャドーバンキングの代表的なものとされている。
中国の銀行では、政府によって預金金利などが設定されているが、理財商品はそれらよりも高い金利が設定されることが多い。銀行が通常業務のほかに、高金利の理財商品を扱っていることも明らかになっている。
2013年7月17日のブルームバーグの記事によると、中国国内の数億の世帯や企業などが貯蓄を資産運用商品に移しているとされる。
関連サイト:
安全神話でリスク膨らむ-個人も企業も「理財商品」に走る - Bloomberg.co.jp
りざい‐しょうひん〔‐シヤウヒン〕【理財商品】
理財商品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/12 16:05 UTC 版)
理財商品(りざいしょうひん)とは、主に中華人民共和国において取引される高利回りの資産運用(投資信託)商品[1]。バブル景気時代の日本で流行した「財テク商品」に相当する[2]。
概要
銀行で販売される小口で短期の投資信託のような集団投資スキームの商品(銀行理財商品)を指すことが多い。[3]本来、元本保証の無い商品であるが、損失補填がなされることが多く、モラル・ハザードが発生している事や[4]、地方融資平台を通して地方政府による不動産開発等に投資され、バブル経済を引き起こしている点が指摘されていた。その後、規制が強化され、2023年現在では元本保証商品はほぼなくなる一方、理財商品の指す商品も多様化している[5]。
規模
中国の理財商品の規模は、2013年の段階で既に約13兆元であった。中国政府は、デフォルトするリスクを抑えるべく規制に乗り出していたが、[6]取引は年々拡大を続けており、2016年末の段階で約29兆1,000億元(約481兆7,000億円)に達していると見込まれている[7]。
脚注
- ^ 理財とは現代中国語で「資産運用」を意味する。
- ^ 中国 謎の「第三者の投資家」無価値の理財商品買う理由 AERA dot. (アエラドット)
- ^ 中国の銀行理財商品に対する規制強化・改革の動き 季刊中国資本市場研究2013年夏号
- ^ 中国:理財・信託商品は元本割れがない!? 損失補てんによる重大なモラルハザードの発生 大和総研 リサーチレポート
- ^ コラム 神宮健のFocus on 中国金融経済 中国の理財商品の種類と投資家のリスク許容度について - 野村総合研究所
- ^ 中国当局、規制強化急ぐ 理財商品130兆円 日本経済新聞 2013年6月30日
- ^ 中国銀監会、「影の銀行」を取り締まる方針-新主席が会見で表明 Bloomberg News(2017年3月2日)2017年3月2日閲覧
関連項目
- 理財商品のページへのリンク