ちょ‐ちく【貯蓄】
貯蓄(Saving)
貯蓄
貯蓄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/13 15:45 UTC 版)
貯蓄(ちょちく、英: savings)とは、蓄えることであるが、経済学においては色々な定義があり、主なものとして以下のものがある。不動産を含めるか、金融資産を含めるかどうかで金額は大きく変わることに注意。
- 投資を含む:現金・預金・投資(金融資産や不動産など)・年金・保険などにより資産を蓄えること。
- 流動資産のみ:現金・預金(普通預金や定期預金など)・金融資産(株や投資信託や債券など)・保険により資産を蓄えること。不動産と年金は含めない。
- 投資を除く:現金・預金(普通預金など)により資産を蓄えること。
投資を含む用法は、内閣府の国民経済計算の家計貯蓄率[1]などで使われている。資産のリスク性などを考慮に入れず貯蓄とする用法である。所得=消費+租税+貯蓄 の関係にある。
流動資産のみの用法は、総務省統計局の家計調査[2]で使われている。不動産や年金は含まないため、確定拠出年金や小規模企業共済なども貯蓄に含まれない。
投資を除く用法は、貯金と似た意味に使われており、ほぼ無リスクで直ぐに消費に回せる資産だけに限定した用法である。例えば、2001年に小泉純一郎内閣が「貯蓄から投資へ」というスローガンを掲げたが[3]、この時の貯蓄は預金の事をさしている。
更には、リスク性のある金融資産の貯蓄のことだけをさす用法もあり、知るぽるとの発表している「家計の金融行動に関する世論調査」の統計データ[4]に対して、不動産・普通預金・年金などしか資産を持っていない世帯を「貯蓄ゼロ世帯」と呼ぶ用法[5]もある。これは正しくは「リスクのある金融資産ゼロ世帯」である。
住宅購入や冠婚葬祭などのライフイベントで多額の貯蓄が必要になるため、長期に渡るマネープランを立てることも推奨されている[6]。
関連項目
参照
貯蓄
「貯蓄」の例文・使い方・用例・文例
- もう貯蓄を始めてもいいころだ
- 彼の貯蓄はまったく残っていなかった
- 手元の貯蓄債券では利息が得られなくなった
- 近年日本の貯蓄性向は低下してきた。
- 消費性向と貯蓄性向には両者を合わせると常に1となる関係がある。
- 私の貯蓄預金口座から私の娘のイギリス修学旅行費用を支払います。
- 私の貯蓄預金口座にあるお金は私の娘に使ってもいいです。
- 彼の貯蓄は全く残っていなかった。
- 私たちは老後に備えて貯蓄をする。
- 老後を安心して暮らしたかったら今から貯蓄を始めなさい。
- 毎月の収入の一部を貯蓄すれば損はない。
- 彼は娘の名義で毎月収入から1万円貯蓄した。
- 彼の両親は彼の大学教育に備えて貯蓄をしている。
- 日本の高い家計貯蓄率にはいくつかの理由があるが、中でも家を買うために貯金しようとする人々の欲求に帰せられる。
- 将来に備えて貯蓄しておきなさい。
- 高い貯蓄率は日本の高い経済成長の一つの要因にあげられる。それが豊富な投資資金が存在することを意味するからだ。
- まさかのときに備えて貯蓄せよ。
- まさかのときには貯蓄に頼ればよい。
- まさかのときには貯蓄すればいい。
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