こてんは‐けいざいがく【古典派経済学】
読み方:こてんはけいざいがく
⇒古典学派
古典派経済学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/11 16:10 UTC 版)
古典派経済学(こてんはけいざいがく、classical political economy)とは、労働価値説を理論的基調とする経済学の総称である[1]。18世紀後半からスミス、マルサス、リカード、ミルといったイギリスの経済学者によって発展されたため、イギリス古典派経済学とも呼ばれる。 経済学史上初の主流派経済学であったが、1870年代に誕生した新古典派経済学によって論駁され、主流派の座から退いた[1]。 マルクス経済学は古典派経済学を継承しており、マルクスも古典派経済学者に分類されることがある[2][3]。
- ^ a b 喜多見 & 水田 2012, p. 37.
- ^ a b ヒルファディング 1961, p. 39.
- ^ a b シュムペーター 1980, p. 125.
- ^ カール・マルクス『経済学批判』、国民文庫、1953年、58-59ページ
- ^ ケインズ『一般理論』第1章注(1)。全集版p.3。
- ^ 『マクロ経済学I 「古典派経済学」の意味』神谷傳造(平成11年4月15日) [1]
- ^ a b 白銀久紀「古典派経済学の特質(講義資料)」大阪市立大学データベース, pp.12
- ^ 真実一男「リカード」『経済学辞典 第2版』岩波書店、1979
- ^ シュンペーター『経済分析の歴史』第4章第2節脚注3、History of Economic anaysis, Taylor & Francis e-Library, 2006, p.448.
- ^ a b シュンペーター『経済分析の歴史』第3部第4章第2節、History of Economic anaysis, Taylor & Francis e-Library, 2006, p.453。
- ^ マルクス『剰余価値学説史』。
- ^ 塩沢由典『リカード貿易問題の最終解決』岩波書店、2014、第4章。Y. Shiozawa (2017) An origin of the neoclassical revolution: Mill's "reversion" and its consequences. In Shiozawa et al. (ed.) A New Construction of Ricardian Theory of International Values, Singapore, Springer. pp.191-243.
- ^ ブラック他編『経済学と限界革命』日本経済新聞社、1975。
- ^ a b c 経済学原論 授業資料 島根大学
- ^ 白銀久紀「古典派経済学の特質(講義資料)」大阪市立大学データベース, pp.14
- ^ 新村聡(2009)「アダム・スミスにおける貧困と福祉の思想」岡山大学, pp.2
- ^ 白銀久紀「古典派経済学の特質(講義資料)」大阪市立大学データベース, pp.15
- ^ 見えざる手は、日本では「神の見えざる手」と紹介されることもある。しかし、アダム・スミス自身は「Invisible hand(見えざる手)」という言葉を使っており、国富論の原文には「神の(of God)」という部分はない。
- ^ T.H.ハチソン「「限界革命」ならびにイギリス古典派経済学の衰退と崩壊」ブラック他編『経済学と限界革命』日本経済新聞社、1975年、pp.139-155。
- ^ スラッファ「収益法則について」スラッファ『経済学における古典と近代』
- ^ スラッファ編『デイヴィド・リカードウ全集』第1巻〜第10巻、第11巻総索引、雄松堂書店、1970〜2000年
- ^ I. Steedman, Marx after Sraffa, 1986.
- ^ I. Steedman, Fundamental Issues in trade Theory, 1979.
- ^ 菱山泉『スラッファ経済学の現代的評価』京都大学学術出版会、1993年。
- ^ 塩沢・有賀『経済学を再建する』中央大学出版部、2014年、第3章・第4章。Y. Shiozawa (2016) The revival of the classical theory of values. In Yokokawa et al. (eds.) The Rejuvenation of Political Economy. London: Routledge. Chap. 8, pp.151-172.
- ^ 塩沢由典『リカード貿易問題の最終解決』岩波書店、2014年。Y. Shiozawa (2017) The new theory of international values: An overview. In Shiozawa et al. (eds.) A New Construction of Ricardian Theory of International Values Singapore: Springer.
- ^ 塩沢由典、「リカード国際価値論の現代的意義と可能」『国際経済』 2018年 69巻 p.41-62, doi:10.5652/kokusaikeizai.kk2018.03.s
- 1 古典派経済学とは
- 2 古典派経済学の概要
- 3 古典派経済学の現代的展開
- 4 主要な理論家
古典派経済学
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政治経済学における生産と分配に関する最初の継続した議論であり、アダム・スミス(1776年),デヴィッド・リカード(1817年),後には、カール・マルクスとジョン・スチュアート・ミルらが貢献している。古典派経済学は、分配理論として労働価値説を発展させた。
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古典派経済学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 22:28 UTC 版)
詳細は「古典派経済学」を参照 1776年、アダム・スミス(1723年 - 1790年)が資本主義工場生産について論じた『国富論』 (The Wealth of Nations)を執筆した。これが、現在の理論化された経済学の直系で最古の理論にあたる。そのため、スミスは、経済学の父と呼ばれている。経済学では、一般的に『国富論』を持って始まりとされる。また、デイヴィッド・リカード(1772年 - 1823年)の『経済学および課税の原理』、トマス・ロバート・マルサス(1766年 - 1834年)の『人口論』や『経済学原理』、ジョン・スチュアート・ミル(1806年 - 1873年)の『政治経済学原理』などが、スミスに続いて英国古典派経済学の基礎を築いていった。
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