古典派音楽の二管編成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 20:17 UTC 版)
「オーケストラ」の記事における「古典派音楽の二管編成」の解説
古典派二管編成は、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットが各2名(ピッコロが加わるなどの多少の増減はあり得る)で、ホルンやトランペットも2名程度、ティンパニ、弦楽五部(第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)である。この編成に見合う弦楽五部の人数は「12型」で6-5-4-3-2プルト程度であり、オーケストラ総勢で60名ほどになる。 モーツァルトが交響曲第1番を父レオポルトの指導の下で作曲した際の編成は「オーボエ2、ホルン2、弦五部」であった。当時、コントラバスのパートは「バッソ」あるいは「バッシ」と書かれ、チェロ、ファゴット、ヴィオローネまたはコントラバスで斉奏することが求められていたため、最小のオーケストラは10人で始まった。当時の音楽家は音量バランスの悪さに気がついていたようで、エステルハージ家ではヴァイオリンは第1第2ともに2人に増やされていた。 以下は、古典派音楽の盛期頃(ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン)に多く見られる編成の例である。ただし、この頃は標準編成なるものは存在せず、オーボエ2とホルン2と弦五部に加え「パトロンからの命令」で決まった編成が多い。 木管楽器フルート 2 オーボエ 2 クラリネット 2 ファゴット 2 金管楽器ホルン 2 トランペット 2 打楽器ティンパニ(1対) 弦楽器第1ヴァイオリン 第2ヴァイオリン ヴィオラ チェロ コントラバス
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