古典理論式と有限要素法とは? わかりやすく解説

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古典理論式と有限要素法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 21:16 UTC 版)

「ばね」の記事における「古典理論式と有限要素法」の解説

ばねを設計するとき、荷重変形の関係や発生する応力計算する方法には、材料力学古典的な理論式を使う方法数値解析有限要素法 (FEM) を使う方法がある。古典的理論では代数式の形で計算式与えられていることが多く電卓などでも容易に計算できるまた、形状をどれだけ変えた特性にどれだけ影響するかなど、要因結果の関係が明白に理解できる一方で古典的理論では計算式導出するためにいくつかの仮定置いており、それらの仮定に近い範囲使用のみで式の精度期待できる例えば、一般的な圧縮コイルばねばね定数 k は、形状材料特性数値決めれば次の基本式計算できるk = G d 4 8 N a D 3 {\displaystyle k={\frac {Gd^{4}}{8N_{a}D^{3}}}} ここで、G が材料特性の値、 d, Na, D が各寸法の値である。しかしこの式は、荷重コイル中心一直線上にかかる、ピッチ角螺旋傾き)の影響小さく無視できるねじりモーメントのみを考慮する、という3つの仮定前提にしており、適用範囲限界がある。実際の設計では、これらの仮定超える範囲使用することも必要となる。 一方FEMでは、ばねの形状要素呼ばれる領域分割したモデルコンピュータ上に作り、解を出す。適用可能なばね形状制約少なく代数式形での計算式確立してないよう特殊な形状のばねに対して計算可能である。実際の製品により近い計算が可能となる。ただし、形状変えたその度モデル変更する必要があり、最適な設計収束させるのに作業繰り返しが必要となる。古典的理論式比較する時間コストがかかることが多い。設計においては古典的理論式FEM長所と短所勘定しそれぞれ使い分けるのが一般的である。

※この「古典理論式と有限要素法」の解説は、「ばね」の解説の一部です。
「古典理論式と有限要素法」を含む「ばね」の記事については、「ばね」の概要を参照ください。

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