螺旋とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 言葉 > 状態 > 螺旋 > 螺旋の意味・解説 

ねじ〔ねぢ〕【螺子/捻子/捩子/螺旋】

読み方:ねじ

動詞「ね(捩)づ」の連用形から》

円筒円錐の面に沿って螺旋(らせん)状の溝を切ったもの。溝を外面切ったものを雄ねじ、それにはまり合うように内面切ったものを雌ねじという。物を締めつけるのに用いる。

ぜんまいを巻く装置また、ぜんまい

螺子/捻子/捩子/螺旋の画像

らせん


ら‐せん【×螺旋】

読み方:らせん

巻き貝の殻のようにぐるぐる巻いているもの。「—を描く」「—状」「—形」

螺子(ねじ)」に同じ。

[補説] 書名別項。→らせん


螺旋

読み方:ラセンrasen

巻貝のからのように渦巻になっていること


らせん 【螺旋】

巻貝の殼のことで、この貝のようにぐるぐるねじれた形態総称。これを宇宙の誕生進化にかかわる象徴的図形とする考え方がある。ギリシアエジプトの神の持ち物に螺旋形の物がある。

螺旋

作者永山則夫

収載図書木橋
出版社立風書房
刊行年月1990.4


螺旋

作者デイヴィッド・ヴォイナロヴィッチ

収載図書ガソリンの臭いのする記憶
出版社白水社
刊行年月1995.5


螺旋

作者A.P.ド・マンディアルグ

収載図書刃の下
出版社白水社
刊行年月1996.5


螺旋

作者作楽あおい

収載図書フーコー短編小説傑作選 16
出版社フーコー
刊行年月2005.5


螺旋

読み方:ラセンrasen

作者 阿部知二

初出 昭和39年

ジャンル 小説


螺旋

読み方:ラセンrasen

作者 中谷孝雄

初出 昭和12年

ジャンル 小説


螺旋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/06 02:12 UTC 版)

螺旋(右手回り
巻き貝類の多くは螺線構造をもっている

螺旋(らせん、: helice, : helix)とは、3次元曲線の一種で、回転しながら回転面に垂直成分のある方向へ移動(上昇または下降)する曲線である。螺線(らせん)とも。英語の helix はギリシャ語の ἕλιξ が語源で、ラテン語の helice(ヘリケー)を経由して英語に導入された。「螺」は「ラ」「にし」と読み、タニシ(田螺)やサザエ(栄螺)のような巻き貝貝殻を意味する。

2次元曲線の渦巻も螺旋・螺線と呼ぶことがある。渦巻と区別するために、3次元曲線の螺旋を弦巻線または蔓巻線(つるまきせん)と呼ぶことがある。

日本の数学界では、慣用的に螺旋を弦巻線、螺線を渦巻線の意味で使っている[1]

以下では弦巻線(ヘリックス)について述べる。

数学的表現

媒介変数

螺旋を平面に投影すると渦巻となる。

日本では螺旋をヘリックスではなくスパイラルと捉えていることが多く、日常的にも定着している。

ヘリックスとスパイラルの混同は英語でも見られる。例えば、螺旋階段の英語表記は「helix staircase」だけでなく「spiral staircase」もある。

また、螺旋を平面に投影すると、渦巻の一種の双曲螺旋となる。

渦巻と螺旋との比較
  渦巻 螺旋(弦巻線)
英語 spiral helix
ラテン語 spira helice
次元 2次元曲線 3次元曲線
蚊取り線香一様螺線)、アンモナイトの殻(対数螺線)、ロールケーキ アサガオつるコイルばね(常螺旋)、DNA二重螺旋)、ねじ

なお、各種の代数螺旋対数螺旋も英語ではスパイラルと呼ばれている。

  • 代数螺旋 - 代数的な式で表される螺旋を代数螺旋という(以下参照)[2]
    • アルキメデスの螺旋(Archimedes' spiral)
    • 放物螺旋(Parabolic spiral)
    • 双曲螺旋(hyperbolic spiral)
    • リチュース螺旋
  • 対数螺旋(logarithmic spiral) - 等角螺旋(equiangular spiral)やベルヌーイの螺旋ともいう[2]。特に黄金比に関連するものを黄金螺旋(golden spiral)という[2]

螺旋の例

一覧

ギャラリー

象徴としての螺旋

螺旋は、運動性や生命力を感じさせる面があるので、芸術作品などにおいては、様々な意味を込めた象徴シンボルとして用いられることも多く、作品のタイトルとなっている例も多い。

また、基本的には繰り返しの構造でありながら、同じ位置をたどらず、例えば無限に上昇する構造を歴史生命になぞらえる例もある。

なお、無限上昇のカノンは別名を螺旋カノンと言い、一つの旋律が繰り返す際に少しだけ音程を高くして始まるようになっており、繰り返すにつれてどんどん音程があがってゆくものである。バッハの「音楽の捧げもの」にその例がある。実際には1オクターブ上がったところで終了させるか、そこで元の音に戻って終了させる。

もちろん実際に無限に上昇するのは不可能であるが、同時発音数が非常に多いか、同じ音量の多数の倍音を含む音色を合成できるシンセサイザーなどを使い、旋律の音程があがるにつれて1オクターブ下に新しく旋律を追加しつつ、聴覚における可聴域と最小可聴値を考慮して十分に広い範囲で旋律を演奏すれば、無限上昇を実感できる。

これを使用した、日本で知られた作品には松武秀樹の「謎の無限音階」やその影響による「BGM」収録の「LOOM/来たるべきもの」などがある。現在の機材であれば、例えば携帯電話搭載のFM音源でも可能なものもある。

出典

  1. ^ 岩波書店岩波数学辞典』第4版
  2. ^ a b c いろいろな曲線の確認”. 北海道算数数学教育会高等学校部会研究部. 2022年12月10日閲覧。

関連項目

外部リンク


螺旋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/08 02:51 UTC 版)

右手の法則」の記事における「螺旋」解説

螺旋については、 ( x , y , z ) = ( cos ⁡ α z , sin ⁡ α z , z ) {\displaystyle \left(x,y,z\right)=\left(\cos \alpha z,\sin \alpha z,z\right)} 、 ( α > 0 ) {\displaystyle \,\left(\alpha >0\right)} を「右手回り巻きと言う日本では右ねじ(の山)」(の螺旋)とも言う。

※この「螺旋」の解説は、「右手の法則」の解説の一部です。
「螺旋」を含む「右手の法則」の記事については、「右手の法則」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「螺旋」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「螺旋」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



螺旋と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「螺旋」の関連用語

検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



螺旋のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
中経出版中経出版
Copyright (C) 2025 Chukei Publishing Company. All Rights Reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの螺旋 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの右手の法則 (改訂履歴)、ウズラ (藍坊主の曲) (改訂履歴)、護樹騎士団物語 (改訂履歴)、エクゾスカル 零 (改訂履歴)、インソムニア (鬼束ちひろのアルバム) (改訂履歴)、緋弾のアリア (改訂履歴)、木高イサミ (改訂履歴)、右巻き、左巻き (改訂履歴)、左右 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS