アンモナイト【ammonite】
アンモナイト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/29 04:54 UTC 版)
アンモナイト(分類名:アンモナイト亜綱、学名:subclassis Ammonoidea)は、古生代シルル紀末期(もしくは[注 1]デボン紀中期)から中生代白亜紀末までのおよそ3億5000万年前後の間を、海洋に広く分布し繁栄した、頭足類の分類群の一つ。多くの種が平らな巻き貝のような形をした殻を持っているのが特徴である。
注釈
- ^ 何を最初期の種と見なすかによって出現時期も変わるが、統一的見解は出ていない。
- ^ エジプトの神アメンがギリシアに伝播したもので、神託をもたらす大神とされた。ユーピテル/ゼウスとしばしば同一視され、Jupiter Ammon / Ζευς Αμμων とも呼ばれた。
- ^ Hammon は Ammon の異形。 また、cornu は「角」の意。
- ^ 現生をアロノーチラス属 (Allonautilus) との2属構成とする説もある。
- ^ 軟体動物に特有の摂餌器官。柔軟な平紐状の膜の上に多くの微細な歯が整然と並び、その舌を前後に動かすことによって餌をこそぎ取る。
- ^ 通常は方解石などに置換されて彩りが失われるが、元と変わりないアラレ石(アラゴナイト)の組成のままで化石化する。
- ^ 正確な対数螺旋ではない。
- ^ 産地の演出物でもあるが。
出典
- ^ 『博物誌』第37巻第60章第167節
- ^ “ammonite”. Online Etymology Dictionary. 2021年10月31日閲覧。
- ^ “太陽神アモンの角”. みちのくはアンモナイトの宝庫. 東北大学総合学術博物館. 2021年10月31日閲覧。
- ^ a b c d e f 早川浩司「アンモナイト学」『化石』第74巻、日本古生物学会、2003年、85-88頁、doi:10.14825/kaseki.74.0_85。
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- ^ 近藤滋 (2018年3月30日). “白亜紀からの挑戦状”. Kondo Labo. 大阪大学大学院生命機能研究科近藤研究室. 2021年1月25日閲覧。
- ^ 佐藤英明「貝殻の螺旋と数理モデル」『Ouroboros 東京大学総合研究博物館ニュース』第24巻第2号、東京大学総合研究博物館、2020年5月19日。
- ^ “アンモナイトとオウムガイの違い”. 東北大学総合学術博物館. 2021年10月31日閲覧。
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- ^ 福田芳生「新・私の古生物誌(4) アンモナイトの進化古生物学(その2)」『The Chemical Times』第208号、2008年。
- ^ a b c d e f g h i 福田芳生「新・私の古生物誌(4) アンモナイトの進化古生物学(その3)」『The Chemical Times』第209号、2008年。
- ^ Landman, Neil H.; Goolaerts, Stijn; Jagt, John W.M.; Jagt-Yazykova, Elena A.; Machalski, Marcin (2015), Klug, Christian; Korn, Dieter, eds. (英語), Ammonites on the Brink of Extinction: Diversity, Abundance, and Ecology of the Order Ammonoidea at the Cretaceous/Paleogene (K/Pg) Boundary, Springer Netherlands, pp. 497–553, doi:10.1007/978-94-017-9633-0_19, ISBN 978-94-017-9633-0 2024年5月27日閲覧。
- ^ 長谷川四郎、中島隆、岡田誠『フィールドジオロジー2 層序と年代』共立出版、2006年1月25日、13-19頁。ISBN 978-4-320-04682-5。
- ^ “示準化石と示相化石”. 国立科学博物館. 2021年10月31日閲覧。
- ^ いわき市アンモナイトセンター - オフィシャルサイト
- 1 アンモナイトとは
- 2 アンモナイトの概要
- 3 呼称
- 4 進化史と系統分類
- 5 生態
- 6 利用
- 7 脚注
アンモナイト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/12 09:35 UTC 版)
「スーパーピットフォール」の記事における「アンモナイト」の解説
古代生物の生き残りで、顔を出した状態でないと攻撃が通用しない。2,000点。
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アンモナイト
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「銀河鉄道999の停車駅」の記事における「アンモナイト」の解説
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アンモナイト
出典:『Wiktionary』 (2021/07/03 09:40 UTC 版)
名詞
- 軟体動物門頭足綱アンモナイト亜綱に属する軟体動物の総称。ただし、分類には異論が多い。デボン紀から白亜紀にかけて繁栄した。オウムガイの近縁種で海生。平面的に巻いた殻を有し、直径2センチメートルから2メートルを超えるものまで多種多様。世界各地で化石が出土しており、日本では北海道での出土数が特に多い。地質学研究の場では、示準化石として扱われる。観賞用に販売される化石も多く、中でも光沢を放つ化石(アンモライト)は、しばしば宝石として珍重される。アンモン貝。菊石類。
発音(?)
- あ↗んもな↘いと
語源
英語: ammonite
- 英語「ammonite」はフランス語「ammonite」に由来。古代エジプトの太陽神アモン「Ammon」と、鉱石名を表す接尾辞「-ite」からなる。殻がアモンの角に似ていること、既に絶滅して化石のみが残っていることから。フランスの動物学者ジャン=ギョーム・ブリュギエール(Jean-Guillaume Bruguière: 1749年? - 1798年)による造語といわれる。
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