【ライフリング】(らいふりんぐ)
rifling.
銃身内部に刻まれた溝やねじれ。
弾頭を回転させる事で、発射後の弾道を安定させ有効射程を伸ばす事ができる。
一方で、初活力の一部が摩擦熱と回転運動に変換されるため、破壊力はやや低下する。
また、間接砲撃に使用すると速度が低下するため飛距離が伸びず、有効射程を低下させる事になる。
成形炸薬弾、装弾筒付翼安定式徹甲弾などの特殊な砲弾を利用する用途にも向かない。
ライフリングされた銃身から発射された弾丸は、銃身との摩擦によって生じた傷(線条痕)が残る。
この傷は工作機械の摩耗などから銃身ごとで微妙に異なっており、鑑識によってどの銃から発射されたものかを特定できる。
主な形式
ライフリング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/26 15:54 UTC 版)
ライフリング (rifling) は、銃砲の銃砲身内に施された螺旋状の溝を意味し、日本語では施条(しじょう)、あるいは腔綫(腔線)(こうせん、綫は線の別体。常用漢字でないため、「線」と書くこともある)、もしくは腔旋と呼ぶ[1]。この螺旋状の浅い溝により、銃身内で加速される弾丸に旋回運動を与え、ジャイロ効果によって弾軸の安定を図り、直進性を高める目的で用いられる。
- ^ 『銃の科学』(かのよしのり著 サイエンス・アイ新書 2012年)18頁「1-05 ライフルとはなにか」
- ^ https://www.mod.go.jp/atla/nds/Y/Y0002B.pdf
- ^ Great Britain. War Office,『Text Book on the Theory of the Motion of Projectiles, the History, Manufacture, and Explosive Force of Gunpowder, the History of Small Arms, the Method of Conducting Experiments; and on Ranges: For the Use of Officers Sent to the Schools of Musketry』,112ページ
- ^ 正確には「エンフィールド・ミニエー弾」と呼称する。池田書店刊『ピストルと銃の図鑑』(昭和47年11月20日)224頁。
- ^ マクニール (2002) p.313-315
- ^ 国際出版『別冊Gun 素晴らしいGUNの世界』(1981年)P77。
- 1 ライフリングとは
- 2 ライフリングの概要
- 3 ねじれ率
- 4 火薬
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