切削とは? わかりやすく解説

せっ‐さく【切削】

読み方:せっさく

[名](スル)金属などを切り削ること。「旋盤を—する」


切削

【英】cutting

固体刃物削り取ること。材料変形してすくい取り切りくず生成する。「切る」とは変形与えず分断することであり,切削は「切る」ことではない。金属切削では,材料大きなせん断ひずみ与え切りくずとなる。
その他、潤滑剤やメンテナンス用品、作業環境保護など工場・現場が必要としている商品や供給会社に関する情報については、「ジュンツウネット21」で見ることができます。 ⇒ 「ジュンツウネット21」

切削加工

(切削 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/17 02:09 UTC 版)

マシニングセンタによる切削加工

切削加工(せっさくかこう)は切削工具類を用いて対象物を切り削る加工方法である。 除去加工とも呼ばれる[1]。 なお、大きな外力によって対象物を変形させて目的の形状を得る塑性加工とは区別される。

本稿では、切削における物理現象などを中心に各種切削手段の共通の点に関する説明を行い、多様な切削工具ごとの個別の事情は扱わない。切削工具と切削加工を行う機械については切削工具を参照のこと。

概要

切削加工は、金属加工を中心に木材加工プラスチック加工など、多様な造形作業において一般的な加工手段である。 多くが機械力を利用した専用の工作機械と多様な専用工具によって行われているが、(かんな)や(のみ)のような人力による切削加工も行われている[1]

原理

切削加工時の先端部 側面概念図
切りくずの4類型

加工部では、切削工具の刃先によって被加工材を物理的に切り込み割り裂いて、被加工材の一部を削り出し切りくずとして排除しながら、刃先を連続的に押し進める。 被加工材が無理なく削り出される程度の深さで工具の刃先が入ることで、切りくずとなって除かれる被加工材の断片が刃先から被加工材の表面まで伸びるせん断面によって破壊を受け、すくい面の上を滑りながら変形を起こして、最終的には被加工材から除かれる。

被加工材の材質や加工法、刃形、その他の切削条件によって切りくずは多様な形状となり、特に、工具の刃先先端部に被加工物の一部が張り付いて刃先のように振舞う「構成刃先」と呼ばれる現象が起きると、この部分が成長しては剥がれる周期的な経過を幾度も繰り返すために、加工面を荒れさせる原因となるため好ましくない。 切りくずがスムースに連続して生じる流れ型が最も加工面が美しく仕上がるが、材質によってはそれ以外の形状となり、柔らかな材料や変形しやすい材料ではせん断型やむしれ型になり、脆い材料では亀裂型になることがある。

研削加工も微小な砥粒が被加工材を切削してゆく点では切削加工と同じ原理である[1]

脚注

出典

  1. ^ a b c 堂田邦明著、『金型のしくみ』、ナツメ社、2010年5月5日初版発行、ISBN 9784816348433

関連項目

外部リンク



切削

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 16:24 UTC 版)

ステンレス鋼」の記事における「切削」の解説

不要な部分切りくずとして取り除きながら、所望形状作り上げるのが切削加工である。切削加工においてはステンレス鋼一般的に難切削材料といわれる全ての切削加工自体ステンレス鋼適用可能だが、普通鋼アルミニウムなどと比較すると切削しづらいフェライト系焼なまし状態のマルテンサイト系炭素鋼似た切削特性といえるが、加工硬化性が強いオーステナイト系の切削性が特に劣る。快削性の硫黄AISI B1112 を100 とする被削性指数の例を以下に示す。 被削性指数の例種類鋼種被削性指数硫黄快削鋼 AISI B1112 100 低・中炭素鋼 JIS S25C 70 オーステナイト系代表的鋼種 JIS SUS304 35 オーステナイト系快削鋼 JIS SUS340 60 マルテンサイト系代表的鋼種硬化処理前) JIS SUS410 50 マルテンサイト系快削鋼硬化処理前) JIS SUS416 65 フェライト系代表的鋼種 JIS SUS430 50 フェライト系快削鋼 JIS SUS430F 80

※この「切削」の解説は、「ステンレス鋼」の解説の一部です。
「切削」を含む「ステンレス鋼」の記事については、「ステンレス鋼」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「切削」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「切削」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



品詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「切削」の関連用語

切削のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



切削のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
潤滑通信社潤滑通信社
copyright © 潤滑通信社 All Rights Reserved
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの切削加工 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのステンレス鋼 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS