ジャイロ効果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/11 06:29 UTC 版)
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ジャイロ効果(ジャイロこうか)とは、回転している物体をある方向へ傾けようと力を加えると、その方向とは違う向きへ傾こうとする、という現象のこと[1]。
一般的には、物体が自転運動をすると(自転が高速なほど)姿勢を乱されにくくなる現象を指す。
概要
学術上は、自転運動する物体(この効果に関連する場合「ジャイロ」と呼ばれる)について次の性質を指す。
- 外部からモーメントが加わっていないかぎり自転軸の方向を保つ性質
- 自転の角運動量が大きいほど姿勢を変えにくい性質
- 外部から自転軸を回すようにモーメントが加えられるとき、モーメント軸および自転軸の両方と直交する軸について振れ回り運動をする性質
一輪車および、自転車やオートバイなどの二輪車では走行時の安定に寄与し、ジャンプ中の空中での姿勢変化にも現れる。ヘリコプターのローター、丸鋸、刈払機などでもこの効果が顕著に現れる。転がるコインやヨーヨー、独楽などの挙動にも影響が見られる。
回転軸保存性
この性質は角運動量保存の法則(下式)の一環で説明される。(外力のモーメントが加わっていないかぎり)自転軸の方向が変わらないということは、例えば北極星に軸を向けて回転している物体は物体の移動や地球の運動の影響を受けず、常に天の北極を向いて回り続けるということである。
モーメントを加えずに回転物体を支えるには、重心を通り、互いに直交する3つ(自転軸を含む)の自由回転軸を与える必要がある。一般に、自転軸に加えて1つ以上の自由回転軸を持ち、振り回りが可能な機構をジャイロスコープという。
物体が角運動量
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